05.29
Mon
 さっきまでTBSでやっていたマイネームSHOW、全部は観てないが録画から「羽生」がらみのところだけ拾ってささっと観た。かつて「羽生結弦という名前」という記事で羽生くんの苗字の由来についても一応触れた身としてはやはり気になる番組だったので。私が記事に書いたのは「埴を産する土地という意味での埴生からの転化」だけだったが、宮城県大郷町の方には「朝廷に羽毛を献上した土地」という由来があるとされているとのこと。なるほど。埴からの転化じゃなくてもともと羽だったという可能性があるのか。
 しかし何だかそうと知るともっとはっきり知りたいなあと思ってしまった。朝廷に羽毛を献上していたのはいつ頃の話なのか。何の鳥の羽毛なのか。何に使う羽毛なのか(羽毛布団的な暖かい系なのか、装飾系なのか)。何故大郷から朝廷に献上なのか(羽毛布団的な暖かい系だったら、大郷に水鳥がたくさん飛来していたとかそういう話なのか)。それを知ったからと云って何になるわけでもないが気になる。ちょっとだけネットで検索してみたけれどとりあえずそういう詳細情報は見当たらない。誰か教えてくれないか。それを知ったからって何になるわけでもないが気になる。
 羽生くんとのつながりで云うと、その羽毛が白鳥のということになると話がとてもきれいにまとまるのだが、まさかそれはないかな。と思って「大郷 白鳥」で検索してみたら、大郷町は確かに白鳥の飛来地ではあるらしい。ううむ。


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05.27
Sat
 来季のショートプログラムについて、まあ多分Let’s go crazyの持ち越しはないだろうとは思っていたけれど、具体的にどんなのが来るのかまでは別に予想してなくて、でもなんにしてもバラード第一番再びなんて可能性は全然考えてなかった私の思考が、昨夜、ふっとばされて空の彼方まで飛んでいった。
 賛否両論あるかと思うけれど、私としては賛とか否とかより以前に「そう来たかっっっ……」という衝撃が強くて。
 過去と同じ曲をやるということは守りに入っているようで、しかしチャレンジングでもあるよなあ、と先日宇野くんがフリーを「トゥーランドット」にすると発表したときも思ったが、羽生くんの場合はなんと三季目であるから、ますますチャレンジングの度合いが高いかもしれない。なんにしても「まぁたかよおおおおおお」と云われる可能性はもちろん考えた上で、あえての三季目なのだろうから、それはそれで「まぁたかよおおおおおお」という声を打ち消すほどのいい結果を出す自信があるのだというふうに解釈しようと思っている。というか、ぜひ、そういうものを見せていただきたい(エラそう)。
 ファンタジーオンアイス幕張を観た方々から「編曲が変わっていた」という情報は出ていない気がするので、編曲は前回までのと同じと考えていいのだろう。で、構成が変わっていると。おそらくジャンプは前半に4Lo、後半に3Aと4T3Tだろうと。つまりは難度としては前よりあがったわけで、前回のヴァージョンで世界最高点を出しているからには、今回の新しい構成でノーミスで演技すれば、当然世界最高点は更新できるはずだと、そういう計算は成りたつわけだ。あと、幕張では衣装は水色グラデーションに金という新しい方のヴァージョンだったようだが、これは試合の時もまた同じ衣装でいくのだろうか?私は正直、バラード第一番の衣装に関しては濃いめの青のグラデーションで金色要素はなかった旧ヴァージョンの方が好きなのだが、でも試合シーズンに入ったら新でも旧でもないまた違う衣装で出てくる可能性もあるかな、とちょっと思っている。

 そういえば昨年、すでに「バラード第一番」の総括めいた記事を書いてしまっていたな……。で、そこでも書いているのだけれど、この曲にはある種の激情を感じる。ノーブルで繊細な激情という感じ。それは羽生くん自身の資質とも呼応しているのではないかと思っている。そのあたり、さらに磨き抜かれ深化したバラード第一番の演技が観られることを期待しよう。

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 GPSのアサインもすでに発表になっている。羽生くんは久々のロステレコムとおなじみNHK杯。ロステレコムでいきなりチェンくんと当たることが話題になっているけれど、シーズン序盤でお互いがどんな具合か確認する機会があるのはいいことだと思う。NHK杯は私としては結構観たいメンツが多いな、という感じで行きたいな、とちょっと考え中。まあ行こうと思ったところでNHK杯はアイスクリスタルでも結構倍率厳しかったりするから、行けるかどうかは神のみぞ知るだが。

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 それほど張り切って買おうと思っていたわけでもないけれど、昨日見つけてうっかり買ってしまった羽生くんヴァージョンのキシリトール二本。
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 これをこのままとっておくか、上手に綺麗にパッケージを開いて一枚の紙にして、中身を食べるか思案中。不器用な私は果たして綺麗に開けるだろうかという多大な不安があるので。

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 ファンタジーオンアイス幕張の様子などをネットでちらほら見聞して、私の行く神戸公演へ向けて気持ちが盛り上がってきた。しかしそこまでの間に仕事の出張なんかはさまっていたりして、なかなかばたばた。でも神戸公演を楽しみにがんばるのだ。


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05.23
Tue
 セルフコレオをする人がいる。最近だとジーくんが有名か。チェンくんもエキシをセルフで振り付けてる。若いのにすごいなあ。選手じゃないけれど町田くんが引退後ショーナンバーのセルフコレオで独自の世界を開拓していたりする。
 それで、我らが羽生結弦くんはセルフコレオに興味はないのかなあと思ってみたわけである。だいたい、どんな振付師の作品でもほっとけば結構「自分色」にしてしまう人だし。宮本賢二さんとの対話の中で「ボーン氏の振付でも結弦の動きになっていることがある」みたいなこと云われていたような記憶が。それから、試合展開によってはジャンプ重視になって振付が……ということもあるし。たとえば2013年世界選手権のノートルダム・ド・パリ、あのとき羽生くんはフィジカルに厳しい条件を抱えていた上に五輪枠取りがかかっていたから仕方ない部分もあるとはいえ、振付のウィルソン氏が「せっかくオレが考えたつなぎを省略しやがって、ぷんぷん(誇張)」みたいなことになっていたっけ。そういうときは振付師に申し訳ないと思ったりするんだろうか。なんにしても、セルフコレオなら、そのへんの遠慮もなくそのときの展開や気分に応じて変え放題ではないか。そしてもちろん、羽生くん本人なら羽生くんがどういう音楽でどういう振付でどういうタイミングならジャンプを跳びやすいかなども当然知り尽くしているわけだし。
 そもそも、羽生くんは振付の段階から自分のアイディアや意見を出す人らしいし。「天と地のレクイエム」とか「SEIMEI」とか「Hope & Legacy」のようにプログラムタイトルを自分でつけちゃったりするあたり、結構セルフプロデュース意欲みたいなものは強いんじゃないかと思える節もあるわけで。で、これまでいろいろな振付師さんとやってきて、どういう振付だと自分がカッコよく、あるいは美しく見えるかというエッセンスはいろいろ吸収してきてるんじゃないかと思うし。あと、恋ダンスなど見ていても、いろいろなところから振付に役立つ何かを吸収する能力はあるような気がするのだ。他の選手のプログラムの一部をちょっと真似しているみたいな映像も何回か観た気が。
 そういうの見てると「いっそのこと丸ごと振付もやっちゃえば?」と思ってしまうのである。やるべきだとかやった方がいいという話ではなく、単純に私の興味として「羽生結弦の、羽生結弦による、羽生結弦のためのプログラム」というのはいったいどんなものになるのかを見てみたいというだけだが。試合でもエキシやショーでもいいからいつか実現しないだろうか。
 しかしセルフコレオっていうのはある種の割り切りがいるだろうなあ、と思う。私が仮に羽生くんの立場だったら、セルフコレオということになると「自分で振り付けて『こういうふうにしたら自分カッコいい(もしくは美しい)』と思ってるんだろうなあって思われるな。ナルシシストだって云われちゃうな」とか自意識過剰に悩みそうな気がする。その辺の自意識とか照れとかふっきらないと、セルフコレオはできないんだろうな。

 セルフコレオではないが、単純に興味で見てみたいのがもう一つ。かつて少年羽生結弦の魅力をいかんなく引き出す振付をしていた阿部奈々美先生が、今の羽生くんのプログラムを振り付けたらどんな風にするだろうか。

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 「氷艶」公演が終わった。近くだったら観に行きたかった。地方公演やってくれたらいいのに。テレビ放送ないだろうか。あるいはゲキ×シネみたいに映像を映画館で上映するとか。


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05.19
Fri
 近年ミュージシャンのドキュメント映画ってわりとあるようだが、羽生くんのドキュメント映画があってもいいんじゃないかと思った。まあすでに映像作品として『覚醒の時』が出ているので、たとえば平昌五輪後に、平昌五輪とそれに向けての日々を主にフォーカスしたドキュメント映画があったらいいなと思う。といってもそれ用の取材で余計な負担をかけるのはよろしくないと思うので、普通にテレビ局が撮影したものの中から、未放送分なども含めての抜粋で作ればよい。ポイントとなるような試合の映像はもちろんノーカットで。
 以前も試合のライヴヴューイングをすればいいのにみたいなことをたしか二回くらい書いたが、要するに私は大画面で羽生くんの演技を見てみたいのだな。
 しかしそういうドキュメントを作るのであれば「どの試合の映像は○○局が持っている」とかの局の垣根を越えて、関係各局の力を結集して作ってほしいと思うのだが、多分無理なんだろうなあ。ドキュメント映画じゃなくても、できれば『覚醒の時』の続編もそういう形で作ってほしいのだがなあ。

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 私は結構偏屈な人間である。たとえば、世の中のスマホ化に逆らって、ガラケーを使っている。そもそもガラケーすら愛用しているわけでは全くなくて、だいたい携帯電話という存在自体がうざいと思っていたりするのでガラケーも人よりずっと持つのが遅かった。今でも必要最低限の通話やメール、あと時刻表を見るのくらいしか使わないという、ガラケー以上にある意味ガラパゴスな人間なのであった。よって、キシリトールがスマホサイトで羽生くんの壁紙を配ってると云っても、スマホに乗り換えたりしないのである。しかしスマホを持っていないことで、羽生くんファンとして何か決定的に損をするような事態でも発生したら……乗り換えてしまうかもしれないなあとも思っている。


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05.15
Mon
 真央さんが引退して、真央さんの特集をしている出版物が売れているそうだ。そういうのを聞くと「いつか羽生くんが引退するときにはやっぱり特集する出版物が出て、売れるんだろうな」とか思う。羽生くんが引退するなんて考えたくもない気持ちもあるが、その一方で、その日はいつか来る、しかもそうものすごく遠い将来ではなかろう、と思って覚悟をしておかねばと思う気持ちもある。
 かつて羽生くんの専属ライターになりたいという妄想を記事にしたが、その後、では仮に専属ライターになれたとして、どういう出版物作りにたずさわりたいか、ということも漠然と考えたのであった。で、やっぱりそれは究極的には『羽生結弦公式ブック』的なものであろう、ということに落ち着いたのだった。羽生くんの選手としてのあれこれを載せた、本人公認の本。やっぱり網羅的に載せたいので、とすると刊行のタイミングは羽生くんが引退して少し後くらいかな、なんてことまで考えたわけである。
 かなり分厚い本にしたいと思う。写真の数々はもちろん、現役生活を振り返ってのロングインタヴューを目玉にしたい。それから、対談をいくつか。スケート関係者とのものはもちろん、それ以外の人とのものも。たとえば萬斎さんとふたたびの対談とか。それから、いろいろな人の羽生くんに対するコメントをたくさん集めてみたい。これももちろんスケート関係者からも集めるけれど、それ以外の有名人の羽生くんファンの方やゆかりのある方などからも。それから、本人に書いてもらったエッセイ的文章(多分いい文章書ける力はありそうなので)も掲載したい。それから、語録も、出典がわかる形(○○誌○号掲載とか、○○の会見での発言とか、○○局による○○に際してのインタヴューでの発言とか)でたっぷり掲載したい。ファンから集めた質問でのQ&Aコーナーがあってもいいかも。記録本としての価値も持たせたいので、全試合での演目やスコアはもちろん、プロトコルも載せたい。あと、技術、表現両面から、信頼できる筋の人に羽生くんの特徴を詳しくわかりやすく解説してもらった文章なんかも載せたい。アイスショーについても、全公演について演じたプログラム名を記載したい。などなど、載せたい項目は考えるときりなくありそうだ。
 でもそれで分厚い本になったとして、お値段もそれなりに高くなったとしても、中身のみっちりつまった公式本だったら結構売れるんじゃないだろうか。
 あと、分厚い本にしたい理由はもう一つあって、それは「ページのすみっこにパラパラ漫画を載せたいから」ということである。ページをめくると羽生くんがスピンをするパラパラ漫画。最初はジャンプがいいかと思ったけれど、ジャンプだと横方向にかなり移動するのでパラパラ漫画向きじゃないな、と。スピンだと一箇所で回るし、羽生くんのスピンは身体のいろいろな動作があってパラパラ漫画にするにはうってつけじゃないかな、と思ったわけなのである。
 まあ、こういう公式本を作るには、互いに競合関係にある各メディアから情報を統合しないといけないわけだし、そもそもその公式本をどこから出すか、ということで喧嘩になりそうだしで、実現はしないだろうが、でも考えるのは楽しい。

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 羽生くんが全日本のシード権を得たとのこと。予選と日程の近い国際試合に出ることで予選を免除してもらう道を選ぶんだろうなと思っていたから「そういう措置ってありなんだ」とちょっとびっくりした。その一方で「羽生くんなら今の実績で五輪代表内定あげてもいいんじゃない?」とも思ったりもするのだが。しかしこれからよほど何かがない限り、羽生、宇野の五輪代表選出はかなり可能性が高いと思うのだが、残り一枠が熾烈な争いになりそうである。それが決まるまであと七か月あまりしかないのか、という事実にあらためてびっくりしたりする。


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05.11
Thu
 スケーティングについては、最近ようやく「前よりも選手の足元をわりと見るようになったかな」くらいで、知識とか見る目とかほとんどないに等しいのだが、先日たどりついたこちらのsienna様のブログ記事「ディープエッジvsブレードバランス」が興味深かったので。海外のファンフォーラムの翻訳らしい。2010年当時ということで、羽生くんは話に出て来ないのだが、スケーティングについてなるほどなあ、と思う感じ。上手いスケーティングにはディープエッジを使うタイプと、ブレードバランスを上手く取る、云ってみればエッジ上のスウィートスポットに上手く乗るイメージだろうか、そういうタイプがあるらしい。ここでは前者の代表がチャン氏、後者の代表がゴルデーワさん。で、sienna様の解釈として、羽生くんはゴルデーワさんタイプ、ということのようだ。
 そういえば、うろ憶えだがどこかで「エッジにはここに上手く乗ると無駄な力を使わず効率よく滑れる点がある」みたいな話を読んだ。あと、これもうろ憶えだがだいぶ前にスケーティングの練習に関して「ユヅルがコツをつかんだ」とトレーシー・ウィルソンコーチが喜んだという記事を読んだような。それはきっと上手くスウィートスポットに乗れるようになったということなのだろうな。
 でも「ディープエッジ」というのは言葉にしやすく、また比較的イメージしやすい気もするが、スウィートスポットの方はなかなか実感的に言葉にしにくそうだし、門外漢からはディープエッジよりイメージしにくいかも。あと、フィギュアスケートの解説聞いてても「エッジを深く使えてていいですね」みたいな話は時にあるけれど、スウィートスポット的な話ってまず出ないような。だからこないだの国別対抗戦の羽生くんのフリーで、前半の4Sを羽生くんが失敗したときに解説の織田くんが「いつもとエッジに乗るポイントが違ったかも」みたいなことを云ってるのを聞いて、おおっ、と思った。まあ、私はスケート自体が全然できない人なので、ディープエッジにしてもスウィートスポットにしても、実感的にイメージしようとしても足の裏がもぞもぞするだけなのだが。
 でも、チャン氏の重厚感のあるスケーティングと、羽生くんのエアリーなスケーティングは質が違うよね、ということは私でも漠然とわかる。どちらも見ていて心地よいのだが心地よさの種類が違うというか。
 で、この記事から受ける印象だと、どちらのタイプになるかは体格や体重なども関係するけれども、スウィートスポットタイプの方がより繊細なバランス感覚、コントロール能力を必要とするという感じだろうか。このあたり、羽生くんが、エッジの繊細なコントロールを求められるだろうエッジ系ジャンプに対して自負を持っていることとつながるのかもしれない。
 ただ、いずれのタイプにしても、エッジと氷をいかに仲良くさせるか、ということが肝心なのは違いないと思う。それでブレードの形状や状態というのはトップ選手になればなるほどより繊細にこだわるべきところになってくるのだろう。選手によって、ブレードの長さも違えば、ブレードのカーヴの付け方も違うという。そのあたりは企業秘密というところも大きいのだろう。羽生くんがトロントに渡っても結局ブレードの研磨は昔なじみの吉田さんにお願いしているというのはそのへんのことをやっぱりわかってる人という信頼感によるものなのだろう。

 なんにしても、トロントに渡った当初「スケーティングは一からやりなおそう」とオーサーコーチから云われ「クリケット全員でのスケーティング練習では誰よりもつたない動きを見せていた」と記事に書かれた羽生くんが、今ではエアリーなスケーティングができるようになってSSにも高い点がつくようになって、それが体力を消耗せずに難度の高いジャンプに挑むことにもつながっているのだなあと思うと感慨深い。

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 王道曲とか邪道曲とか、五輪シーズンに向けての戦略という話とは全然違うのだが、羽生くんに「真田丸」のテーマで滑って欲しいなとかなんとなく思った(こないだの国別対抗戦の前に「日の本一の力を!」とか云ってたし)。「独眼竜政宗」のテーマでもよい。「新選組!」のテーマ(ヴォーカルは抜いて)でもよい。毎年外さず観てますというほどの大河ドラママニアではないが、それらの大河は私のお気に入りだというだけだが。でもこれらの曲だと、羽生くんが「戦闘モード」に入ってしまっても、表現上の面から見ても大して差し支えないのではないか、という気がする。

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 ファンタジーオンアイスの全公演に羽生くんのIN情報が。嬉しい。私は神戸の一公演のみ現地入り予定である。羽生くん以外の出演者もゴージャスだし、とても楽しみだ。


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05.07
Sun
 ソチ五輪直前の年末、2013年12月29日に、私は「羽生結弦くん:素人が考える夢のジャンプ構成」というタイトルで、某SNSに日記を書いていたということを思い出した。それから一部抜粋、若干整理して掲載する(口調がわりとくだけたしゃべり口調なのは、ほとんど知り合い以外は読まない日記という前提で書いていたから)。
 ちなみにその当時の羽生くんのフリー(新ロミジュリ)のジャンプ構成は下記のようになっていた。当時はこれを「ひえー鬼構成」と思っていたのである。この一季前から取り組んでいる4Sがなかなかうまくいかない状況だった。

4S 4T 3F/3A-3T 3A-2T 3Lo 3Lz-1Lo-3S 3Lz

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 さてここに至っては、羽生くんにとっては4Sの成功が悲願であろう。
 で「羽生は4Sを外して、確実性の高い4T二本にした方が」という言説を見かけることがある。でも、4T二本にすると、うち一本はコンビネーションにしなきゃいけなくなるでしょ。でもせっかく羽生名物の3Aからのコンボ二本は崩したくない、とすると、4Tからのコンビネーションを三連続にすることになる。今のジャンプ構成を尊重すると4T-1Lo-3Sかしら。でも、その4Tからのコンボを後半に持ってくるのは、体力的にきついか?
 あと、その方向性で行くと、基礎点の低い2A単独をどこかに組み込まざるを得なくなるのではと思われる、多分。もしくは三連続を4T-2T-2Tにして、3Sの単独ジャンプを跳ぶか。どちらにしてもちょっともったいない感が。だから、やっぱり4Sを組み込んだ方が羽生くんの強みを十分に活かせると思うの。それに、今の羽生くんにとっての4Sは、多分だけど真央ちゃんにとっての3Aみたいなもので、それに挑むことがおそらくフィギュアスケーターとしての矜恃でしょう。
 つうわけで、私は4S入れる方に一票ね。
 もっとも、将来的に、体力がついてくるとすれば、4Sを残しつつ、4Tを二本にする、つまり計三本の四回転を跳ぶのは、ありだと思う。たとえばこんな感じ。後半にコンボを全部入れる、3Aコンボ二本入れるという現在の鬼構成を尊重してみた。

4S 4T 3F/4T-1Lo-3S 3A-3T 3A-2T 3Lo 3Lz

 でも、どうせ四回転三本跳ぶなら、三種類の四回転を見たくないか?
 で、中野友加里さんとの対談本で、羽生くんは、四回転についてLzとLoは一応回転している、Aもやろうと思えば回れると思う、と発言している。てことは現在のところF以外については四回転できる可能性が示唆されているわけよ(Fは3回転でもeがつきがちだし、ちょっと苦手なのかなあ)。だから、こんなのどうでしょう。

4回転その1 4回転その2 4回転その3/3A-3T 3A-2T 3F 3Lz-1Lo-3S 3Lzか3Lo

 前半は四回転祭り。この、その1~その3は、重複してなければ、やりたいものをやりたい順番で。後半は、基本的に今とあまり変わらない鬼構成。苦手かもな3Fは外すことも可能だけれど、一応、全種類跳べますアピールをしておきたいという感じで、ここに残してみた。最後の3Lzか3Loというのは、前半の四回転に4Loが含まれていない場合は、ここで3Loを入れて、それ以外の場合は3Lzでよいかと。
 前半の四回転祭りの中に、4Aが含まれていたら、もう本当に夢のようなプログラムだわ。
 今の現役選手の中から、4Aの達成者が出るとすればそれはきっと羽生くんだと密かに思っているんだけれど、実現可能性はどのくらいあるんだろう。羽生くんのことなので「ピョンチャンでは4Aを入れて勝つ」ぐらい思ってたりしないかなあ。
 あと、4Lzや4Fはすでに手をつけている人がいるけれど、4Loもまだいないような気がするので、ここでも「初」をとれたらいいなあ。
 で、これは一応体力的なことを少し考えて、四回転はすべて単独で三本に絞って前半にしたけれど、体力的にいけるのならば、四回転の本数を増やすとかコンボにするとか、後半にも入れてみるとかもちろんありね。
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 これ、今読み返すと、やっぱり素人が考えることだけあって、どういう順序で難度があがってゆくか、実際にどういう構成が組まれるか、という点では全然当たっていないのだけれど。でも、この日記でこれからあるといいな、あるかもしれないなとされた中身、すなわち三種類の四回転、史上初4Lo成功、後半の四回転、四回転三本以上、四回転からのコンボ(4T1Lo3S含む)は結果的にこないだの国別対抗戦までで実現はしてるじゃないか、ということに気づいたのだった。達成されてないのは4Aだけである。
 4Aに関しては、本人が先日の「サンデーステーション」の生出演で「高さがあと17cm(髪の毛分)、幅があと1.1mならできそうなイメージがわいてきた」とのたまわっていたし、織田くんもこないだ「明石家スポーツ」で「4Aを実現するなら羽生くんだと思う」と云っていたし、ということで期待はふくらむ。ただ、本人も云っていたように危険も伴うことだし、トライするとしても十分用心しながらにして、実戦投入はあせらないで欲しいなと思う。4Aを見たいという気持ちはファンとして正直あるけれども。
 それにしても羽生くんの難度構成の上がり方はすごいなあと思う。選手ごとの「難度上昇指数」みたいな指標を誰か作ってくれないか。シニアデビュー当時と比較してどのくらい難度を上げることができたかみたいなことを示す指標。上げた難度の中に「史上初」のものが含まれていたらそれには若干のボーナス点をつけるとかして。そういう指標ができたとしたら、それについてもおそらく羽生くんがトップクラスなことはほぼ間違いないんじゃないか。全選手中トップだとしても驚かない。

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 五輪シーズンに王道曲を持ってくるとするとどんなのだろう、ということについてまたちょっと考えた。羽生くんはシニアデビューより前に、王道曲とされる「Sing Sing Sing」と「火の鳥」をすでにやっているけれど、これらの曲を「シニアヴァージョン」で今やったらどうなるのか知りたい、とかも思ったりした。
 あと、友人が「シェヘラザードは?」と云った。それも私もちらっと考えた。「シェヘラザード」やるなら、かつて真央さんがやったときのような衣装(もちろんパンツスタイルの方)とかでやって欲しいと思ってしまった。でも「パンツの形がジャンプ跳ぶのに邪魔」とか云いそうだな。


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05.05
Fri
 さて国別対抗戦を21日、23日と現地で観た私であるが、その真ん中の22日に何をしていたかと云うと、午前中は国立新美術館で草間彌生展とミュシャ展を見た。写真は屋外展示になっていた草間彌生さんの「ナルシスの庭」という作品の一部。こういうののかたわらに羽生くんをたたずませて写真撮ってみたいとか思った。
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 あと、ミュシャ氏が羽生くんを描いたら素敵だっただろうなとか。
 午後は友人と落ち合って宮内庁楽部で雅楽を鑑賞し、そのあと東京国立近代美術館工芸館の「動物集合」を見て、晩ご飯まで友人と共に過ごしていたのであった。東京に出立する前「22日はまだチケットがとれるみたいだからこの日も国別観に行っちゃおうかな」と漠然と思っていたところに友人から「その日東京にいるなら雅楽行かない?」と誘いがあったので、そっちに乗ることにしたのである。
 雅楽面白かった。まあ宮内庁楽部なんてこんな機会でもないと入らないし。というか皇居の敷地に入ったのもこれが初めて。写真は、遠くて小さいけれど、お堀で見かけた白鳥さん。
IMG_4436.jpg
 雅楽に関する知識はほぼ白紙状態で臨んだのだが、楽しめた。もらった冊子を見ると、日本古来の歌謡に基づく「国風歌舞(くにぶりのうたまい)」と、大陸系の歌舞である「唐楽」(中国、中央アジア、インド方面起源)および「高麗楽(こまがく)」(朝鮮、満州に起源)があるとされている。ただ「国風歌舞」も大陸系の歌舞の影響を受けているそうだ。近代の日本が西洋系の音楽を取り入れたように、雅楽が成立してゆく当時は大陸の歌舞を取り入れることが最先端流行だったのだろう。もちろん日本的な洗練を経て雅楽となっているのだが、実際に聴いて、聴く前に漠然と持っていた印象よりもかなり大陸的なものを感じた。楽器も、たとえばとても大きな太鼓があるのだが、その色彩や模様は日本的というより大陸的だなあと感じた。ちなみに、私が行ったこの日は、前半は「唐楽」の中から三曲の演奏、後半は舞がついていて「左方の舞(中国系)」と云われるものと「右方の舞(朝鮮系)」と云われるものの中から、それぞれ一曲ずつ披露された。
 特に前半の演奏だけのときは、聴きながら「ああ、このまま眠ったら気持ちいいんだろうなあ」とか感じた。退屈で眠かったという意味ではなく、雅楽の音波が脳波に直接働きかけてくる感じというか。普段聞き慣れている西洋系の音楽よりある意味自然の音に近いような感覚というか。西洋系の整った音階を聞き慣れていると、そういうのに合わないところが出てくるので「あれっ」ってなったりするのだけれど、それはそれで心地いいというか(で、ちょうど帰ってから新聞で見かけた記事で坂本龍一さんが「たとえば雅楽は西洋音楽のようには音階を正確にしないという美学がある」みたいなことを云っていて、なるほど、と)。
 でもって、雅楽のそういう響きを聞いていると、私はどうしてもSEIMEIを思い出すのであった。そして、舞、特に今回の「左方の舞」の「桃李花」という演目が、面をつけずにいわゆる平安装束的なもの(蛮絵装束というものらしい)で舞うものだったので、その舞姿にもSEIMEIを連想させるものがあって。SEIMEIを演じるに当たって羽生くんやボーン氏が研究したのはおそらく能や歌舞伎などであって雅楽の舞ではないだろうが、通じるものはあるなあ、と感じたのであった。この演目は舞う人が頭に挿頭花(かざし)もつけていて、羽生くんがこういう装束着て挿頭花つけて舞ったら似合うよなあ、うっとり、などと思っていたのであった。
 そして、いっそのこと雅楽で羽生くんがフィギュアスケートやったらいいのになあ、などとも思ったのだった。まあ普通に考えて雅楽とフィギュアスケートは合わせにくそうだけれど、でも雅楽のとうとうと流れる中を、まるで気儘にジャンプしたりスピンしたりステップなどしたりしているようで、その実、音楽としっくり融和している、みたいな高度なことも羽生くんならできるんじゃない?とか思ってしまうわけである。SEIMEIやHope & Legacyで培った方向性をさらに尖鋭的に極める感じ。
 と「五輪シーズンはやっぱり王道曲だよね」という声が多い気がする中、抽象的なものが好きな私は全く反対のことを考えていたのであった。まああり得ないだろうけれど、もし雅楽でやったら、間違いなく一般受けやジャッジ受けはしないだろう。

 さて、五輪シーズンに向けて「王道」だとするとどういう曲がいいのだろうか。
 以前の記事で私がやって欲しい曲として挙げた「愛の夢第三番」も王道だと思うのだが。できればピアノのみのアレンジがいいな。確か、ソチ五輪のときの鈴木明子さんの「愛の讃歌」はオリジナルアレンジのオリジナル演奏だったと思うが、羽生くんもそんなふうに、たとえば誰かピアニストさんに頼んで、演技しやすい編集、テンポ、抑揚で弾いてもらうくらいのことしたっていいと思う。
 「白鳥の湖」も王道だと思うがどうだろう。羽生くんにとって白鳥は大切なテーマだというし。以前の「White Legend」は和風アレンジだったが、今回はそれこそ正統派な演奏で。羽生くんならオデットとオディールと王子の三役できますみたいな。
 ソチ五輪シーズンに候補になっていたらしい「カルミナ・ブラーナ」はどうだろう。あとショパンの「幻想即興曲」もやってみて欲しい気がするが、ショパンは「バラード第一番」をやったばかりだからないかな。あと、今シーズンにデールマンさんが使っているのを聞いて「ラプソディー・イン・ブルー」もやってみて欲しいと思ったがリンクメイトが一季前に使った曲っていうのもないだろうなあ。ドビュッシーの「月の光」も観てみたい。

 しかし、確か今季のチャン氏のフリーがラドフォードさん作曲のオリジナル曲だったと思うが、羽生くんもオリジナル曲やったっていいんじゃないかなあ。まあ五輪シーズンには冒険すぎるかもしれないけれど。というか、五輪には間に合わないだろうけれど「羽生結弦選手が滑る曲を公募します」ってやったら面白くないかなあ。アマチュアからプロまで、結構たくさんの作曲家さんが応募しそうな気がする。で、羽生くんが好きで滑りやすい曲を選んでくれたらいいのにな。

 あ「ベスト・オブ・羽生結弦」っていうのは……やめといた方がいいと思う。やらないと思うけれど。しかし今考えても「ベスト・オブ・プルシェンコ」って大胆だよなあ。それが成立するから凄いけれど。


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05.03
Wed
 特に印象的だったところを二か所引用。
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(4S3Tに苦労しているという話を受けて)
面白いことに、練習ではまったく問題なく成功しているんですよ。試合になると突然ミスが出る。彼の演技中のエネルギーに関わると思うんですが、彼はとても音楽的で、観客を愛していますから、試合になると音楽に入り込むあまり、タイミングがずれるのではないかと思います。踊るのをやめてただ跳べば成功するでしょうけど、それではユヅルではないからですね。
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(羽生選手は自分に厳しいという話を受けて)
あまり自分に厳しい批評家にならないように、私たちもやってみたんですよ。本当に自分に対してタフなんです。私たちも、すでに彼がどれほど素晴らしいスケーターであるかをことあるごとに伝えているんですけれど、そこで満足しないからオリンピック・チャンピオンなのでしょう。
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 このインタヴューは世界選手権男子フリー前のものだが、これらの記述で、このブログではまだ振り返っていなかった国別対抗戦のショートプログラムのことを改めてちょっと考えた。4Loと4S3Tにいずれもミスが出て、他のところの出来はよかったものの7位に終わってしまったあのショート。今映像を観返しても、試合前の羽生くんの顔がちょっと集中しすぎというか、競走馬で云う「入れ込みすぎ」の状態になっていたような気がする(オーサーコーチがかつて羽生くんについて「ゲート前の馬みたいなときがある」と表現してたからこんな比喩が出てきてしまう)。
 結局、観客を愛しているし、音楽にも入り込むし、特にこの国別のショートに対しては、今季まだノーミスがない、国別対抗戦ということで国旗を背負っている思いが強い、プリンスの命日前日などの要因が相まって自分に対する要求がいつにも増して高かっただろうし、ということでそういう状態になったのかなあとなんとなく推測する。また『チーム・ブライアン 300点伝説』でオーサーコーチが語っていた「フリーよりショートの方が精神的にはきつい」ということも関係してきただろう。
 「試合は練習通りに」と言葉で云うのは簡単だけれど、それは決してたやすくはないんだろうなと思う(「練習を試合のつもりで」というのもきっと難しいだろう)。特に、羽生くんはおそらくいろいろなことに繊細に感覚が働くタイプなので、観客の有無やその雰囲気、氷の質の違い、等々、さまざまな違いを敏感に感じ取るだろうし、それがスピードや軌道やタイミングなどに微妙に影響してしまうということはありそうだ。特にエッジ系ジャンプはとりわけエッジの繊細なコントロールが必要なイメージがあるので、そういう影響は他の要素よりも受けやすいように素人としては感じるのだがどうだろう。そして、自分に対する要求の高さが必要以上に集中を高めすぎていた面もあったかもしれない。
 ただ、そういうふうに繊細にいろいろ感じ取れる羽生くんだからこそ、そして、自分に対する要求が厳しい羽生くんだからこそ、うまくハマったときには、音楽とみごとに融け合った、観客の心ともつながった演技が出来るのだろうな、とも思うのだが。

 羽生くんのインタヴューを読んでも、試合に際してのメンタルコントロールはなおも試行錯誤中ということがうかがえる。それなりにメソッドは積んできているだろうけれど、どうしたって「試合はその都度いろいろな条件が違う」ということは変えられないし、そういう変化に「鈍感になれ」と云ったところで多分無理である。もちろん、自分に対する要求をゆるめてもっとリラックスしろ、と云ったところで、それもおそらく羽生くんの性格の本質に関わることなので多分無理である。素晴らしいスケーターとしてすでに評価されているのだ、と本人に伝えることは別に無駄ではないと思うしそれが支えになる面もあると思うが、しかし自分自身が納得する演技をしたいという思い入れの強さを変えることはまずできないだろう。ということは、自分がそういう性質であることを受け容れた上で、自分の状態を的確に把握し、いい状態に持って行くようにするしかないということだ。もちろんそれには羽生くんのセルフモニタリング、セルフコントロールが一番大きく関わるけれど、自分一人では限度があると思う。ということでオーサーコーチやウィルソンコーチをはじめとする、周りのスタッフのサポートがうまく働きますように、と祈っている。こないだの世界選手権の時、ショートで落ち込んだ羽生くんに、フリーに向けての練習を抑えさせたオーサーコーチの方略が功を奏したように。

 それにしても本当にメンタルの影響が大きい、厳しいスポーツだなあと改めて思う。まあ、そうやって山あり谷ありでありつつも、世界ランク1位、ショート、フリー、総合すべてで世界最高点の成績を残せているのが羽生くんの凄いところなのだが。

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 マイレピの会員限定最新記事で、羽生くんが香水や化粧品の匂いが苦手とわかって(やっぱりいろいろ敏感だよなあ)、香水使わないし化粧も薄い私はほっとしたわけである。いや、そんな匂いが気になるほど接近する機会はないことはわかっているのだが。


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