FC2ブログ
06.29
Wed
 本当は観に行った直後ホテルでさくっとホットな感想を書くつもりだったのだが、諸般の事情で前夜の睡眠管理に失敗しものすごい寝不足でショーに臨むことになってしまった。身体はぐだぐだ頭はもーろーで、どうなることかと思ったけれどショーのあいだはなんとか持ちこたえたし楽しむこともできた。だがいかんせん、ホテルに戻ってさくっと感想を書く元気は残ってなかった。それにそういう状態で観たものなので、とてもじゃないがたとえば誰が何回転の何ジャンプを跳んだとかで確信を持って云えるものはない(「月光」でのジョニー・ウィアー氏がトリプルアクセルを跳んだということだけはコラボした福間さんが直後に触れていたから間違いないと思う)。まあもともと詳細なレポまでは考えていなかったが予定以上にざっくり感想しか書けないことになってしまった。ああもっとクリアな頭で観たかった。
 正直、羽生くんが出なくなったこと自体はとても残念だったし、加えてプルシェンコ様がかなり早々に欠場が決まっていたことも私にとっては残念材料だったが、それはそれで、たとえばオープニングとかエンディングの群舞の時にまんべんなく全体が見られていいな、と思った。羽生くんがいるとどうしても羽生くんをガン見してしまうので。
 そういえば今回私の席はステージ寄りのロングサイド三階一列目だったのだが、アイスショーはショートサイドがおいしいかもしれないと今回改めて思った。群舞とかショートサイドに向かって進んでゆく、という感じが多いし、リンクの構造上やっぱりショートサイド前でのジャンプが多くなってる気がするし(2013年ファンタジーオンアイス福岡を観に行ったときは、ショートサイド席で、羽生くんの4T-3A-3A-3A-1Aを目の前で見た)。
 でも本当に、羽生くんが出ないのにはるばるわざわざ行った負け惜しみではなく、いいショーだったと思う。みんなよかった。結構何回もスタオベした。バトルさんクーリックさんそれぞれにさすがだし、ジュベールさんのパリのテロ追悼プログラムは迫力あったし、知子ちゃんの新EXもなかなかしゃれていたし、札幌公演欠場だったから心配してたキャンデロロ様も出演してくれて、身体の状態は厳しかったらしいけれど、それでもその状態でできる限りの「ダルタニアン」見せてくれて嬉しかった。やっぱりこのプログラムは長野五輪ですごく印象に残っていたから観られて嬉しい。エアリアルのチェスナ夫妻も、初めて見るルレさんという方のフープを使った演技もそれぞれに神秘的で素敵だったし、アクロバットの二人は安定感があるし、ペアのボロトラ、ダンスのカペラノ、両組も素敵だったし、終盤近くで安藤ミキティとフェルナンデスくんの「マラゲーニャ」連続は濃かったし。ゲストアーティストの方の歌や演奏もみんなよかった。
 そんな中で私が特に気に入ったのは、鈴木明子ちゃん、織田信成くん、ジョニー・ウィアー姐さん、ステファン・ランビエル様。
 あっこちゃんは「黒鳥」「アヴェ・マリア」二本の全くタイプの違うプログラムをあの持ち前の素敵な表現力でそれぞれ見事に演じてみせてくれた。
 織田くんも二本ともよかったけれど、吉田兄弟とコラボした「Storm」は特によかった。 現役時代は「実力があるのにいろいろもったいない」人だったけれど、今回見て「この人が現役じゃないのはもったいない」と思った。いろいろと忙しいだろうに、猫足着氷も健在で、レベルを保ててるのがすごい(あ、そういえば織田くんオープニングで羽生くんの「へ」を真似してたと思う)。
 ジョニー姐さんは「月光」とビヨンセメドレー、どっちも雰囲気が凄い。やっぱりこの人は芯からアーティストなんだなあ、と思う。それだけじゃなくて「月光」ではトリプルアクセル決めてたし。
 そしてランビ様。「Take me to Church」もよかったけれど、なんといっても大トリで福間洸太朗さんのピアノとのコラボで滑った「ラ・ヴァルス」。ピアノと演技との一体感、というよりもうもともと一つの生きものみたいな感覚。圧倒された。最後に氷の上に倒れ込んで終わるのだけれど、それからしばらく起き上がらなかったのも印象的。今回のショーで私のベストワンを選ぶとしたらこれかな。

 途中、羽生くんからのメッセージが映像つきで流れて、あっけないくらい短かったけれど、とにかくまあ見られてよかったな、と。
 で、そのあとゲストアーティストの川畑要さんが、本来羽生くんとコラボする予定だった「You Go Your Way」を歌うという展開だったけれど、うーん。いや、歌自体はそれとしていいんだけれど、羽生くんが演技するとしたらどういう感じか想像できたりもするけれど、ただ、羽生くんがショーでコラボっていうとひたすらバラード系が続いてるから、もうそろそろノリノリな曲とか、とんがった曲とかでもいいんじゃないかと思ったりもした。
 そういう意味で、私が今回の中で、ああ、羽生くんがこんな曲で演じるの見てみたい、と思ったのは、ランビ様の「ラ・ヴァルス」であった。ああいう、ストーリー性とかテーマ性とかがはっきりわかりやすいわけじゃない曲を音をしっかり捉えて演じる、ということについては、バラ1で実力をつけてきているはずなので、その路線を推し進めれば羽生くんにも「ラ・ヴァルス」のような曲は演じこなせるはず、見てみたい、と思ったのだった。ランビ様のようになれというのではなく、羽生くんは羽生くんらしい演じ方ができるはずなので、そういうの見てみたいなあ、と。
 あ、エアリアルの羽生くんというのもある意味観てみたい。天女方向とか、ピーターパン方向で。

 なんにしても楽しめた。堪能した。出演者や関係者の皆様に感謝。また来年もファンタジーオンアイスは一回はどこかで観たい。また福岡にそろそろ来てくれないかなあ。

*******

 今回のパンフには、ランビ様が両手で羽生くんの頬をむぎゅーっとしてて、羽生くんがその手をはずそうとしているかのような写真が載っている。神戸公演のパンフにあったらしい、ランビ様に抱きつく羽生くんの写真といい何というか胸キュンものだ。それにしても羽生くんとランビ様の手の大きさの違いよ。羽生くんは羽生くん比でたくましくなってきてはいるけれど、やはり男性の中では圧倒的に華奢な部類なんだわね、とあらためて感心する。

*******

 羽生くん情報をものすごくまめにまんべんなくチェックできている方ではないので、善光寺そばの山城屋というお蕎麦屋さんに羽生くんがかつて行っていたということを知ったのは、ショーを終えて松本のホテルに戻った後だった。しかし事前に知っていても今回の状況じゃそこに行く元気はなかったと思う。あったとしてもその店は、特に羽生くんの坐った席は予約でいっぱいだったらしいけれど。
 羽生くんが食べたのは鴨南蛮だったとか。私は鴨南蛮が好きで、お蕎麦屋さんに行くとたいてい鴨南蛮にしてしまう人なのでちょっと嬉しい。今回の旅でも一度鴨南蛮を食べている。

*******

 ちょっと前にインスタグラムでクリケットで練習する羽生くんの姿が流れてひと安心。シーズンにむけて少しずつ焦らずにがんばってくれたらいいな。もうそろそろGPSアサインの発表だけれどどうなるだろう。

*******

 ミッツ・マングローブさんのこの記事の一番最後に羽生くんのことが。うむ、実用性のない贅沢品ばんざい。どうせ夢を見るならば現実や日常などぶっ飛ばして見たいではないか。


スポンサーサイト
comment 0 trackback 0
06.25
Sat
 羽生結弦くんは美しい。ということについてはファンの方ならおそらくは否定されないと思う。なんといってもスタイルが抜群にいい。細身で手足が長く、首も長く顔が小さい。そして身体の線自体も美しい。よく云われることだが、本当に三次元に存在している人なのか疑いたくなるほどだ。そしてあの肌のきれいさ。白く肌理がこまかく透明感にあふれていて、女子でもあれほどの肌の持ち主はなかなかいないんじゃないか、と思う。
 そして顔立ちも……と、云いたいところだが、そこでちょっと私は立ち止まる。というのは、実のところ、羽生くんの顔の造作「だけ」を冷静に見た場合、整っている方だとは思うが、絶世の美形とかではないよね?と私は思っているので(石投げないでください)。そこそこ端正なこけし顔、という感じ。造作だけで息を呑むほど美しいとかいうわけではないのではないか、と。
 けれどそんな私も、実際には羽生くんの映像や写真でしばしば息を呑む。それはなぜかというと、造作そのものよりも、羽生くんの表情力とか雰囲気力とでもいうようなものがすさまじいからだと思うのだ。
 羽生くんは場面によって、カッコよかったり、鬼気迫っていたり、綺麗だったり、はかなげだったり、可愛かったり、本当に多彩な表情を見せる。迫力に満ちた表情とあどけない表情とでは「同一人物とは思えない」といった感想が寄せられるほど表情の振り幅は広い。そしてその表情一つ一つが「決まって」いる。それはもちろんそれを捉えるカメラマンの腕も関係していると思うが、やはりそもそも羽生くん本人に表情力、雰囲気力がないことにはカメラも捉えようがないわけで、そこはやっぱり人並み外れて凄いものがあるのだと思う。やはりフィギュアスケートという「見られる」要素が強いスポーツをしていて、そして多くの人に見られることが「大好き」であることが、羽生くんの「見られる力」を磨いているのだと思う。羽生くんはとりわけ感受性が鋭敏だから、自分がどのように「見られて」いるかを意識的にも無意識の上でも繊細に感じ取って、そのことがまた羽生くんの「見られ方」のうまさをますます磨いているのだと思う。芸能人でも、人に見られているうちに綺麗になってゆく、といったような話があるが、羽生くんも、これまで結果を出してきて注目をあびる度合いが増すにつれて、見られ方のうまさも加速度的に増してきている気がする。それは天性の部分と、意識して身につけてきた部分の両方があるような気がする。
 そして、羽生くんの顔が「端正なこけし顔」と私は書いたが、そのことも羽生くんの表情力、雰囲気力に結果的には大きく貢献していると思うのだ。羽生くんはよく「かんたんな顔」とも云われている。羽生くんの顔を具象的に似せて描こうと思うと結構難しいのではないかと思うが、落書き程度に、眉、目、鼻、口をそれぞれ単純な線で描くならば、おそらくたいていの人がそれなりにそれらしく見えるものを描けると思うのだ。

kantannakao.jpg


 それはつまり、それだけ抽象度の高い顔ということでもあるのだと思う。顔の抽象度を高めてゆくとある意味それは能面の顔に近づくと云うことでもある。能面のような顔という言葉は、表情のない顔を指す言葉として一般には使われる。しかし能面というものは、それ自体ではもちろん物理的に動きはないものであるが、能の名人がそれをつけて演じたならば、その角度等によって実に多彩な表情をあらわすものであるらしい。その顔が抽象化されているだけに、かえって表情や雰囲気といったものが純度高くあらわされるとさえ云ってよいものではないかと思う。
 私がこのブログで何度か名前を出してきた白洲正子氏の『お能』に次のような記述がある。
--------------
お能のなかには、不完全なるがゆえに完全であるものがたくさんあります。(中略)たとえば面はりっぱな美術品でありますが、面だけを手に取ってみる時は世のもろもろの彫刻のなかにさらに美しいものがあることを思わせます。名人の芸を待って面ははじめて活かされるのです。よい面ほどへたにはつかいこなせないものでもあります。
--------------
 羽生くんの顔は、いい意味で「能面のような顔」だと思うのだ(実際、能面という言葉で一般的に連想されるような面の目と、羽生くんの目の形には共通性がかなりあると思う)。能の面はそれだけでは究極の美ではないかもしれないが名人の芸を待ってえもいわれぬ「花」や「幽玄」をそこに現出させることができる。羽生くんの顔も、造作だけとってみれば他にもっと美しい顔はあるかもしれない、けれどその顔を、表情や雰囲気で活かすことができたときにその美は息を呑むほど際立ったものになる、ということではないだろうか、と私は感じている。羽生くんは自分の顔を活かす名人なのだ。よい面をもっていて、意識的にであれ無意識的にであれ、それをみごとに使いこなしているのだ。そのことは単なる造作の美を超越した彼方に飛翔する力を持っているのではないだろうか。

 ところで、羽生くんがプーさんを好きな理由は「顔が安定しているから」であるらしい。羽生くん本人は表情とか雰囲気によって大きく印象が変わってしまう顔をしている、つまり非常に顔が不安定とも云える。プーさんに自分にないものを求めているのかもしれない。

*******

 明日ファンタジーオンアイス長野楽日の公演に行く。今日、福岡から松本空港へ飛んで、この記事は松本のホテルで書いている。羽生くんが出ないのは全力で残念ではあるが、それはそれとして楽しんできたいと思う。

comment 0 trackback 0
06.23
Thu
 羽生くんが氷上で練習を始めたとの報が入ってほっとした。ジャンプやスピンはまだということで、例年と比べたらスケジュール的にずいぶん遅れているのはたしかだが、それでも少しずつでも練習を始動していることがわかって嬉しい。織田くんによると「病んでないですよ」ということらしいし。こちらとしても本当に「羽生くんが同じ地球上にいて息をしているはずだ」という事実認識すらゆらぎそうになっていたから、とにかく情報が入って嬉しい。

 先日「羽生結弦選手にとっての「チーム」と「自立」」という記事を書いたが、それは云ってみればチームであることと自立することとのバランスの話であった。それ以外にもIce Jewels vol.3では「身体と精神のバランス」の話も興味深かった。身体と精神の調子が高いなら高いなりに、低いなら低いなりに同じくらいだといいが、それがずれてしまうとダメらしい。羽生くんレベルのアスリートのそういう実感というのは正直よくわからない。ただ、私はカフェインが効きすぎるたちで、カフェインを下手にとるとへんな具合にテンションがあがってしまってしんどいことになる(眠れなくなるので午後三時以降くらいは原則としてとらないことにしている)のだが、特に身体の調子がぐだっとしている時にうっかりカフェインをとると、身体はぐだっとしたままテンションだけが妙に上がるのですごいしんどい、と感じたりする。それはつまり身体と精神のバランスが崩れているわけだ。そういう感覚が、次元は全然違う話ではあるけれど、羽生くんがこないだの世界選手権フリーのときについて「体の状態が落ちて、一方で集中状態はある程度キープしたまま残ったので、この2つが合わなくなりました」と云っていたのとひょっとしたら似ているところがあったりするのかもしれない、などと思ってみたりしている。なんにしても、本当にピーキングというのは微妙で難しいものなのだなと思う。でも羽生くんは、そういう身体と精神がばらばらになった状況でもノーミスで出来るぐらいレベルを上げられれば、と云っている。そんな過酷な、と思うが、本人は真面目にその境地を目指していそうだ……。
 フィギュアスケート日本男子ファンブックQuadruple2016Extraにあった、過去と未来のバランスの話もふむふむ、と思った。自分の感情とどうつきあえばいいのかについて、こないだのNHK杯とGPFではおそらく正解に近い状態だった、だから「その状態にしよう」と過去に引っ張られるのも「違う試合だから違う状態にしなくては」と未来に引っ張られるのも越えなければならないと。このあたりについては私も「羽生結弦選手のメソッドとカウンセリング」という記事でも触れたが、NHK杯とGPFで「正解に近い状態だった」というのは「そのときどきの状況とそれに伴う感情を認めて受け入れる」「そのときその場を大事にする」というメソッドにこそあるのではないかと思う。メソッドとしては固定してもよいものだが(過去)、受け入れる、大事にするものがどういうものかはその時次第(未来)ということになってくるのではないだろうか。
 チームと自分、身体と精神、過去と未来、きっと他にもあるのだと思うが、羽生くんはさまざまなものごとのあいだでバランスをさぐり、試行錯誤で揺れ動きながらも、でも全体としては前へ、そして上へ向かっている、そんなイメージ。

 他にも比較的最近の雑誌で印象的だったことについて少し。フィギュアスケートLife6にあった(バラ1のような)明確な物語がない音楽はそれゆえにいろいろな角度から考えられ、いろいろなものを詰められるのでそれを深めてゆくのも楽しいと思った、という話。私としては、羽生くんが音楽そのものを演じている感じが好きだし、もっともっとその方向を極められる、極めて欲しいと思っているので、どんどんそっち方向に行って欲しい(物語性のあるものはそれはそれでいいのだけれど)。そしてIce Jewels vol.3では、どんなプログラムをやるにしても羽生結弦らしさを、という意志を明確にしてもいた。これも「プログラムのテイストと自分らしさのバランス」ということになってくるのか。いやこれはむしろ「プログラムのテイストを大事にしつつ羽生結弦らしさも出す」という欲張り両立路線で行っていい気がする。

 きっと氷に乗れなかった間もさらにずいぶんいろいろなことを考えたんだろうなあと思う。そういったことがまたきっと実を結んでゆく。楽しみに待ちたい。


comment 0 trackback 0
06.19
Sun
 AKB総選挙には興味がないので、漠然とメンバーが人気投票されて投票結果が大々的に発表されて投票されたメンバーがスピーチとかするらしい、ということくらいしか知らない。ただふとそのニュースをネットで目にして「どの羽生くんが好きか」という羽生結弦総選挙があったら面白いかも?とちょっと考えたら、2012年頃ツイッターですでにタグがあったみたいである。
 今だったらエントリーメンバーはどんな感じになるだろうか。これを決めるのが案外難しいことに気づいた。基本は「どのプログラムの羽生くんが好きか」ということでいいのだと思うが、他にも各CMだのあさイチだのan・anだの週末仙台だの殿だのもそれなりに票を集めそうである。プログラムに絞るとしても、SP、FS、EX以外にもショーでだけやったナンバーもあるし、どこまで含めるとか含めないとか結構難しい。
 一応、フィギュアスケート選手である羽生くんを尊重するとして、シニアデビュー以降のSP、FS、EX(Wikipediaに記載されているもの)に絞ってもこれだけある。

<チームSP>
白鳥の湖
悲愴
パリの散歩道
バラード第一番
(音楽性をひたむきに追求する子たち)

<チームFS>
ツィゴイネルワイゼン
ロミオとジュリエット(旧)
ノートルダム・ド・パリ
ロミオとジュリエット(新)
オペラ座の怪人
SEIMEI
(ドラマティックさが売りの子たち)

<チームEX>
Vertigo
Somebody to Love
Hello, I love you
花になれ
Story
The Final Time Traveler
花は咲く
天と地のレクイエム
(ノリノリとしっとりの混合系)

 どの羽生くんが人気があるだろう。知名度ではソチで印象的だったパリ散や新ロミジュリが強いだろうか。世界最高点を連発したバラ1やSEIMEIも票を集めそうだ。旧ロミジュリはコアなファンに根強い人気があるだろうし。私自身、どの羽生くんに入れるかというのはなかなか難しくて決められない気がする。ただ、ファンのあいだで比較的言及されることが少ない気がする「Somebody to Love」が私はわりと好きなので、一人が複数投票権を持てる方式なら一票入れておきたいとか思ったりする。
 私の認識が間違っていなければAKB総選挙はCDを買うと投票権が得られるのだったと思うが、羽生くん総選挙はどういう方式で投票するのがいいのだろうか。○○を買うと投票権がもらえるという方式にすると、その商品売れるだろうねえ。子どももおこづかいで参加できて、大人はその気になれば大人買いできるといったぐらいの値段のものがいいと思う。
 羽生くんのプログラム演技映像それぞれをシングルDVDのように別々のDVDで売り出して(別アングルの特典映像つき)、どのプログラムが何枚売り上げたかで競うのも面白いかもしれない。どの試合のどの映像を収録するかとか、どの会社が映像の権利を持っているかとかいろいろあって難しそうだけど。

 この18名の羽生くんが順にステージにあがってそれぞれスピーチするって考えたらなんか楽しい。どの羽生くんがどんなこと云うかっていうのも考えたら楽しいと思う(Vertigo羽生くん「恥ずかしかったけど腰振ってよかったと思います」とか)。で、最後には18名の羽生くんがずらっとステージに並ぶ(「Story」と「花は咲く」の衣装は同じで見分けがつきにくいので「花は咲く」の方はピンクのガーベラを手に持ってもらう)。もちろん物理的には無理だけど頭の中で想像するとなかなか壮観。

 とか云っておきながら、羽生くんの演技に順位なんてつけられない、つけたくないわ、という優等生的なこともやっぱり思うのだが。

*******

 先週後半から今日にかけて仕事で出張であった(この出張を乗り切ったら羽生くんの生演技が観られる、という状況にしようと思ってファンタジーオンアイス長野のチケットをとったのだが……まあ仕方ないよね)。で、広島駅を経由したのだが、今日の夕方、ちょうど試合でも終わったところだったのか、あたりはカープファンで真っ赤であった。そういう、ファンが着るレプリカのユニフォーム的なものがフィギュアスケートにあったら、試合場最寄りの駅などで「ああ今日は羽生くんの試合があったんだねえ」と多くの人にわかる状況になるんだろうなあ。でも、スケートリンクではたいがいみんな一番上に着るのはダウンジャケットやコートだし、そういうものをユニフォーム的に作るっていうのはなかなかたいへんな気がする。いや、作らなくていいけど。

*******

6月20日追記
 さっき気づいたのだが中国のファンサイトで本当に「第一回Yuzuru48総選挙」やっている。エントリーは私があげたものに「言えないよ」と「Believe」を加えた20で、一人三プログラムまで選べるようである。

comment 0 trackback 0
06.17
Fri
 先頃味の素からクリアファイルがあいついで二枚届いた。

IMG_2624.jpg

 私はこのためにアミノプロテインを買って自分で消費した。ありていに云っておいしくなかった。まあ、あんまりおいしくて子どもとかぱかぱか飲んじゃうようでも困るだろうし「身体をつくりたい」と思う人が頑張って飲むというのならこんなもんだろう、という味であった。私は別に身体をつくりたいアスリートとかではないのに、クリアファイルのためになんだか修行しているような気分になった。
 他にもいろんなところが羽生ファンホイホイを仕掛けてくる。私はかかったりかからなかったり。
 ロッテのクリアファイルはほぼコンプリートしてきているのだが、だが一番最初のキャンペーンの時の、あの昭和アイドル風のだけは申し訳ないがヴィジュアル的にアウトで手を出さなかった。しかし次はガム以外でキャンペーンしてくれないだろうか。たくさんのガムを、これは人にも多少あげたりしているが、それでも私の職場の机の引き出しの中にはまだ結構ガムが待機している。もともとガムを噛む習慣はないのだが、一日一個ずつくらいこつこつ噛んでいる。これもなんだか修行の気分だ。あと、これをきっかけに「クリアファイルを入れるファイル」というある意味存在意義がよくわからない商品も買ってしまった(まあ、羽生くんの以外にも、買ったりもらったりして、でももったいなくて使えないクリアファイルというのが手元に結構あるのでちょうどよかったけれど)。
 献血のクリアファイルも欲しいなあと思ったのだが、私は献血ができないのだ。主な理由は低血圧。あと、仮に血圧がOKだとしても、私は普通の採血ですら血管が細くて出にくくて看護師さんをわずらわせてしまう人である。献血ともなればどんな迷惑をかけるかと思うと正直怖い。羽生くんに血を貢ぎたいのはやまやまなのだが……。
 味の素の勝ち飯試食販売とかで配られたらしいクリアファイルは、手近に行きやすい店がなくてパスした。
 ファイテンの、羽生くん関連モデルの商品も今のところ見送っている。RAKUWAネックX100(チョッパーモデル)のブラックに40cmがあればデザイン的に買うかもしれないと思うのだが、ブラックは50cmしかないのが残念なところ。お客様の声欄を見ると同じようなことを思っている人は他にもいるようだ。RAKUWAネックX100 ミラーボール、羽生くんモデルのアースカラーも今ひとつデザインが好みではなくて見送った。羽生くんの最近売り出したソックスは五本指じゃないやつに黒無地があれば買うのになあ、と思っていたり。微妙にすれ違う私とファイテン。
 ゲームをしないのでモンハンは買ってない。
 バスクリンのマグネットは、一回目と二回目のキャンペーンそれぞれ一個ずつだけ手に入れた。バスクリン本体は友だちに譲った。
 P&Gは、アイスショーチケットプレゼントキャンペーンの一回目の時にダメ元で一口分だけ商品を買って応募した。そしたら当たってしまい、ファンタジーオンアイス幕張に行くことができてラッキーだった。
 東京西川のクリアファイル、デザイン的にクオリティーが高くてどれも欲しい。欲しいが……そのために不要不急な寝具に手を出せる身分でもない。というわけで今のところ見送っている。

 羽生くんと西川、という組み合わせが最初に発表された頃「羽生くんの抱き枕をつくってくれるなら考えてもいい」と私の友人は云った。なるほど、と思ったが、しかし羽生くんの抱き枕があってもなんか畏れ多くて抱っこして寝たりできそうもない。壁に立てかけて拝んでしまいそうである。あと、抱き枕というものを使ったことがないので実際使い心地がわからない分、不安でもある。寝ている最中に知らずに布団の外に蹴り出してしまったりしたら申し訳ないではないか。
 羽生くんの写真がプリントされた枕カバーというのはどうだろうとも考えた。羽生くんと頬寄せて眠れます的な。でもそれもやっぱり畏れ多くて羽生くんに顔すりすりとか出来んわ、と思ってしまう。
 じゃあ、寝るときに何がそのへんにあったら嬉しいか、ということで考えているうちに、私は子どもの頃のことを思い出した。『大草原の小さな家』シリーズをわりと好きで読んでいて(テレビ版も一応観てたけど別物だね)、主人公のローラがお母さんから布人形を作ってもらっているのがうらやましくて、私も親にせがんで作ってもらった。結構長いこと一緒に寝ていたと思う。そうだ、羽生くん布人形(30cmくらいの)があると嬉しいかも。衣装とか着替えができるようになっていたりしたらさらに嬉しいかも。って、気づくと寝具屋の業務範疇から大きく外れたことを考えていたのだった。

 真面目に、羽生くんパジャマっていうのを作ってくれたら買うのになあ、とも思ったりした。羽生くんパジャマってどんなんだ、ということについては、衣装を模して……と考えかけたが、羽生くんの衣装ってパジャマっていうよりなんかネグリジェ系列に行きそうなのが多いし、ひらひらきらきらして落ち着いて眠れる感じがしない。そして着こなせる人材が限られすぎる。でも「パリ散パジャマ」ならなんとかいけるんじゃないか。あんなつやつやな生地じゃなくていいし、きらきらもつけなくていい。あのむら染めの模様の普通の木綿の生地で、普通のパジャマを仕立ててもらえば。で、胸ポケットあたりにファイテンのソックスのように羽生くんの決めポーズの刺繍を入れるとか。お子様サイズからレディス、メンズまで幅広いサイズ展開で、色はクールな黒と爽やかなブルーから選べます、みたいな感じでどうだろう。
 いや、別に無理に衣装を模さなくても、心地よい眠りを羽生選手と一緒に追求しました、って感じで、羽生くんの好みを取り入れて、羽生くんモデルのパジャマを西川がデザインしてくれてもいいのだが。で、羽生くんが「僕も着て寝ています」みたいなコメントをすると売れると思うんだけどなあ。
 ってなぜ私がホイホイの案を考えているのだ、という話だが。

*******

 羽生くん今季アイスショー全休。スケートしている羽生くんの姿を観られるのは当分先だなあと思うとさびしいが、じっくり治していい演技をしてくれるのを楽しみにじっと待つのだ。

*******

 鈴木明子さん今秋にもご結婚とのこと。おめでとうございます。あっこちゃんの表現力豊かな演技が大好きなのだ。それと、私もタベラレナイ病を患ったことがあって、そんなことでもちょっと親近感を持っていたりもする。お幸せに!

*******

 イチロー選手はやはり凄いな。
 イチローさんと羽生くんが孤高の求道者という感じで似ているという話は前に書いたが、イチローさんのコメントなどを聞いていると、やっぱり羽生くんに通じる何かを感じる。この二人が対談したらかなり面白いんじゃないかなあ。


comment 0 trackback 0
06.13
Mon
 比較的最近出た羽生くんの載っている雑誌(さすがに全部をチェックしているわけではないのだが)には興味深い話がいろいろあるが、今日はIce Jewels vol.3で読んだ「チーム」と「自立」について。
 自立、っていうのは単純な概念ではないと思う。人に頼らずなんでも自分でやるのが自立、ではなく「どこまで自力でできるか、やるべきか」「どのあたりを人に頼るべきか」を正しく切り分けることができるようになるのが自立ではないか、と思っている。もちろん自分でできる範囲が広いに越したことはないのだろうが、どんな人でもまず一人で生きてゆくのは不可能なわけで、頼ったり頼られたりしながらやってゆくというのがむしろ自然なあり方だと思う。どういうところで頼り、どういうことは自分でやるか、あるいはどういうことなら人に頼られてもいいか、そういうことを自分で認識しているのが大人かなあと思っている(とかいう私自身が大人として自立できているかというとそれはもごもご、というところがあるのでこういう話をするのはちょっと面映ゆいところもあるのだが、それはそれとしてとりあえず羽生くんについて話を進める)。
 羽生くんはチームの人々と密接に関わり合いながら日々を過ごしている。だからといって羽生くんが「自立していない」かというとやはりことはそう単純ではないと思うのだ。羽生くん自身「もちろん、一人の成人男性としてもっと自立しなさい、しっかりしなさい、もっと自分の子とは自分でやりなさいと思う自分自身もいます」という認識も持ちつつも「しかし、選手としてどうあるべきかは選手それぞれに違うと思います」というきわめて大人な、冷静な視点も持っている。その上で自分はチームがいるからこそやってこれたのだ、と。チームがあることでべったり依存してしまって自分では何も積極的に考えたりしなくなっているのでは問題だが、羽生くんは自分のことは自分で考えられる限りは考え、その上でチームのサポートを受けている。ただ、まだその自分でやる部分とチームに頼る部分の切り分け方には未熟なところはあるのかもしれない。が、21歳という年齢を考えればそれは当然のことでもある。ブライアン・オーサーコーチは同じIce Jewels vol.3で「ユヅルはいろいろな意味でまだ若い。責任もコントロールも、何でも自分で背負い込んでしまうところがあるけれど、コーチの私や周囲の人たちにそれらを少し分けることを学ばなくてはいけないと思います」と述べている。羽生くんの「もっと自立しなければ」という認識とは真逆なのが面白いところだ。
 あれだけ厳しい競技で、しかも五輪連覇という大きな目標がある。それだけで普通の人なら想像もつかないくらいエネルギーを食うことなのではないか。羽生くんはそんな中でもクレヴァーに自己分析、コントロールできることが大きな強みだが、しかし目指すものの高さ、そして羽生くんの若さゆえに、いっぱいいっぱいになってもちっともおかしくない状況なのだ。羽生くんは性格的にはおそらくできるだけすべてを自分自身で抱え込みたい人ないのかもしれない。けれどそれではやってゆけないことを正しく認識しているし、オーサーコーチはチームを頼ることをさらに学ばせようとしている。チームとして経験を積み重ねてゆく中で羽生くんのベクトルとチームのベクトルとの間で一番いい均衡が探られてゆくといった感じなのだろう。
 羽生くんはチームに愛情を感じる、スケーターとしてのみならず人間としての自分を大事にしてもらえると感じているようで、それは何より尊いことだと思う。そういうチームの中にいて、自分のあり方をきちんと模索しているということは、独りよがりな形だけの「自立」をしているより、おそらくずっと「大人」としてのあり方なのだと思う。ただ、羽生くんも人格がそう丸いわけではなくて、むしろ尖っていて、頑固なところも多々あるようだから、オーサーコーチはなかなか手綱さばきが大変なこともあるだろうな、とも思うが。その頑固さが羽生くんのある種常人離れした何かを支えている背骨でもあるのだろうけれど。

 Ice Jewels vol.3は、かつて私が「ジャンプについての素人の素朴な疑問」という記事で触れた「得点になるジャンプは六種類しかあり得ないのか」ということについても回答していてくれてありがたかった。

*******

 それにしても羽生砂漠が果てしなく広い。羽生くんのいる蜃気楼でもそろそろ見てしまうんじゃないかと心配である。



comment 0 trackback 0
06.11
Sat
 うろ覚えで書くが、ミヒャエル・エンデ氏の『ものがたりの余白』という本に、舞台の黒子というのは日本人にしかできないというような話があった。西洋人が黒い服を着て、舞台上で気配を消そうとしても、いやというほど目立つし、邪魔になるのだそうである。気配を消すのは日本人の特技、つまり、日本人というのは、最も透明な人種ではないか、ということなのである。まあ、世界の全人種に黒子を試させたわけではないだろうが、日本人という人種が気配を消すことがうまく、存在感の透明度が高い、というのは何となく納得いく話ではある。少なくとも、自己主張してなんぼという性質の西洋人と比べれば、空気を読んで和を重んじる性質の日本人が、個人差はあろうが存在感として、より「透明」なことはほぼ間違いないと云えるだろう。
 そこへゆくと、フィギュアスケートというのは西洋発祥でもあり元来とても西洋的な競技である。リンク上で自己の存在を主張してなんぼである。そして羽生くんも「学芸会では主役をやりたいタイプの目立ちたがり」である。観客の大勢の視線を独り占めできることが快感な人である。つまりそういう点ではとても西洋人的な性格の持ち主なのである。
 しかし、そんな羽生くんにも、日本人ならではの透明感というのはすごくある気がする。単に身体が細いとか、色が白いとか肌がきれいとか、そういうことからだけではない(それだけなら西洋人にもいるだろう)存在そのものからにじみ出る透明感。羽生くんは日本人の性質、自分が日本人であることを、特に海外で生活するようになってからはより強く意識するようになったのではないかと思う。氷上以外の言動からは、日本人的奥ゆかしさのようなものを感じるところも多々ある。そのような日本的な透明感は、氷上でとても西洋的な自己主張をやっている最中にも羽生くんの身体からおのずとにじみ出ている気がする。羽生くんは西洋的な自我と、日本的な透明感の両方が強く、その二つが複雑に交錯するところに独特の魅力が発生しているとも云える。特に「和」に焦点を当てた「SEIMEI」ではその交錯感が際立っていたように思う。

 「羽生結弦くんの少年性」という記事でも触れた白洲正子氏の『両性具有の美』、その中の「女にて見ばや」というタイトルの文章が主に光源氏の両性具有性について述べている。その最後の方に西洋と日本の比較みたいな話が出てくる。たとえばある本のコクトーの挿絵の男性は白日の下に肉体美をさらけているそうで、西洋の文明というのは肉体の強靱さが造ったものであるとのことである。
 そして白洲氏はこう述べる。
----------
今、私たちの眼は西欧に向かっているが(少くとも私にはそんな風に見えるが)、私はやはり『源氏物語』の陰影の世界がなつかしい。光源氏を白日のもとで裸かにしてみたいなどとは思わないのである。
----------
 確かにな、と私は笑ってしまった。白日の下にさらされた光源氏の裸体、それは確かに見たくない。
 私は以前バスクリンのCMに羽生くんが起用されると最初に聞いたときに「仮に入浴シーンがあるとしても露出度は低めがいいなあ」と思った記憶があるのだが、それと上記白洲氏の述べていることはつながるなあとなんとなく思ったのだった。
 羽生くんはスタイルもいいし、筋肉も鍛えられているから、仮に白日の下に裸体をさらしたとしてもおそらく観賞するに値するであろう(THE ICEで上半身脱いじゃったことあったっけそういえば)。しかし私は羽生くんの裸体を白日の下にさらしたいとは思わない。日本的な陰影をともなって、想像のとばりの向こうに置いておきたい。

*******

 羽生くんファンタジーオンアイス神戸、長野正式にOUTの報が出た。長野のチケットを持っている私としては正直残念ではある。しかし出ると云われてもそれはそれで「本当に大丈夫?」と心配になりそうだったからほっとしてもいる。しっかり治してくれることが何より。

comment 0 trackback 0
06.09
Thu
 この前の週末に九州国立博物館の「始皇帝と大兵馬俑」展に行った。兵馬俑というのはすごいものだということはテレビなどで漠然とは知っていたが、実際に遺物を目にすると、やはり迫力に圧倒される。これだけの物量や、それを作った人々のエネルギー量を実際に動かしてしまった力、それはいったいどんなものなのだろう、と考えてしまう。
 仮に私が国家レベルの絶大な力を握ったとして、何をやるだろうか。民をどのように治めるかというような真面目な話はおいておいて、たとえば兵馬俑のように、羽生くんの等身大フィギュアを衣装やポーズ違いでたくさん作ったり……は、やはりしないと思う。マダム・タッソーの羽生くんそっくりさん人形には一向にそそられない私としては、その方向はなしである。
 私の好きな堺雅人さんが『大奥』のテレビドラマと映画に相次いで主演した頃、もし私がそれらの作品のように男女逆転大奥の主になれるなら、誰をはべらせてみたいか、などと妄想したことがある。自分好みの有名人をリストアップするのは結構楽しい。当時気になりかけていた羽生くんもリストに入れていた。しかし、リストアップするだけなら楽しいが、現実問題として一人の男すらつかまえたりキープしたりするのが面倒だと思ってしまう私にとって、結局のところ男女逆転大奥もさほど魅力的なプランではないのであった。大奥でなくても、羽生くんをはべらせてみたいとは、全く思わないと云えば嘘になるが、しかし、私のそばにはべらせることが羽生くんの羽生くんらしさを生かす道だとは思えないので、その方向もなしということでいい。
 なんか、私が絶大な力を握った場合には、ノイシュヴァンシュタイン城を築いたルートヴィヒ二世みたいな方向に行きそうな感じがするのである。ルートヴィヒ二世が心酔したのはワーグナーだが、私が心酔しているのは羽生くんということで。まず、羽生くんのためのリンクを作る。練習用リンクとお披露目用リンクと二つ。どちらも氷の質管理はもちろん徹底する。
 練習用リンクはもちろんクリケットクラブ並以上の設備などを整える。もちろんコーチ陣やスタッフも羽生くんの望むままの人材を招聘する。ライヴァルがいた方が練習がしやすい羽生くんだから、リンクメイトも込みで丸抱えする。そして時々練習風景を見学させてもらう。練習着の羽生くん見放題。
 お披露目用リンクは羽生くんの演技がよく映えるように、洗練されたデザインにすることを重視する。無粋な広告などはつけない。照明や音響などにもこだわる。羽生くんが音響にうるさい人だと思うので、本人の意見を存分に取り入れたい。で、お披露目用リンクでときどき羽生くんをメインにしたショーを開く(羽生くんワンマンショーと云いたいところだがそれはさすがに無理があるので)。私一人だけのためのショー、というのも悪くはないが、やっぱり羽生くんはたくさんの人に観てもらってこそ輝くと思うので観客席もたっぷり作っておく。試合もできる規格、設備のリンクにしておいて、各種競技会も招聘したい。
 あと、羽生くんの安全、安心が守られるような、羽生くんが心地よく過ごせるような家も提供したい。部屋数とか間取りとかは羽生くんの申し出次第。それから、羽生くんは基本的にインドア派ではあるが、たとえばイアフォンを買いにゆきたいとか、気分転換に散歩したいとか、たまには家族と旅行したいとか、そういうときにファンに取り囲まれたりメディアに追われたりして面倒なことにならないように、羽生くんのプライヴァシーを守るための法律をきっちり整備して施行する。
 他にも、羽生くんのサポートのために私の力でできることはなんでもする。
 私の方からは別に見返りは求めない。ただ、できれば、私が望む演目を提案させてもらって、羽生くんに演じてもらえたらいいなあ、とは思ったりする。あ、たまには一緒にお茶を飲ませてもらったりお散歩させてもらったりしてもいいですか(やっぱり見返り求めてるやんか)。
 しかしルートヴィヒ二世がワーグナーを庇護しすぎて国民の反発を買いワーグナーが国外退去せざるを得なくなったように、私も羽生くんを庇護しすぎて国民の反発を買わないようにしなければ。でもこの場合、国外に追い出されるのは羽生くんじゃなくて私な気がする。ってそもそも実現することはないから全くしなくてもいい心配なのだが。

*******

 「ほぼ日刊イトイ新聞」の今日の「今日の言いまつがい」が「水族館で好きなものは爬虫類といおうとしてはにゅう類と言いまつがった話」だった。水族館には、はにゅう類はいない。あれは氷上生物だ。

*******

 「週末仙台」に載っていた「名取屋染工場」と、やはり「週末仙台」に載っていた仙台市天文台がコラボしたてぬぐいをネットで見つけたので買った(私が買ったのは写真のように紺だが赤もある)。仙台に親近感はあるし、天文関係も好きだし、今私の中でてぬぐいがちょっとだけブームだし。せっかく「週末仙台」もらったし、直接「週末仙台」はなかなかできないけれど、こうして間接に「週末仙台」してみたのだった。
IMG_2617.jpg
IMG_2618.jpg


comment 0 trackback 0
06.05
Sun
 四月の頭は結構私事でばたばたしたりもして、世界選手権エキシビションはあんまり落ち着いて観ることができなかった。ネットで、今回のエキシはとりわけよかったというような声をいくつか目にして、そうなんだなあ、ちゃんと観返さなければ、と思いつつ、どっちかというと世界選手権銀メダルという結果について考えたり受けとめたりする方に気が行ったまま日々が過ぎ。
 で、先頃ようやく、それなりに落ち着いて観返せたのである。
 うん。たしかにいい。
 なんというか、羽生くんならではのやわらかさ、なめらかさがひときわ生きた演技だったと思う。そして、羽生くんの持ち味である、繊細なスピンの表現が際立った演技でもあったと思う。
 この「天と地のレクイエム」は、演じるたびごとに羽生くんの演技の質感が結構異なっていたという印象がある。かなりエモーショナルなものが前面に出る感じのことも多かったと思うし、それはこの曲の成り立ちや羽生くんの思い入れを考えると自然なことでもあると思う。Ice Jewels vol.3で、ファンタジーオンアイス金沢での初演の時について羽生くんが「もう自分を見失うっていうか、持っていかれそうになったんです」とコメントしているのが印象的だ。そんなふうに、エモーショナルなものを引き出す力はとても強い曲なのだと思う。ただ、世界選手権エキシでは、そのエモーショナルなところが、いい形で濾過されていたように感じた。あまり感情が前面に出すぎず、けれど決して淡白すぎる演技というわけでもなく。全体として、静謐、浄化、昇華、といったイメージ。羽生くんがこの曲に託した思い、祈りが、透明にゆるやかに、空へと立ちのぼってゆくというような。それはこれまでにいくつかの、よりエモーショナルな演技を経てきたからこそたどり着いた境地だったのだろう、多分。
 世界選手権の結果は望むものではなかったのかもしれないけれど、エキシを、そして長いシーズンをこういう形で美しくしめくくれたことが、羽生くんの中でも何らかの救いになっているといいな。

 エキシのフィナーレでノリノリキレキレといった感じで踊る羽生くんも好きだ。でもそのノリノリキレキレといった感じと、レクイエムの耽美衣装が合ってなくて笑ってしまったけれど。ちなみにあの衣装についてはそれとしての美しさはもちろん評価しているが、最初の印象は「こういうウミウシ、いそうだよね」だった。ごめんなさい。


comment 0 trackback 0
06.03
Fri
 というテーマは多くのファンの方が考えることではないだろうか。
 お母さんになりたいとかお姉さんになりたいとか、あるいは彼女ないしは嫁になりたいとか。プーさんのティッシュケースになりたいとかいう方向で考える方もおられよう。私も「羽生くんのネックウォーマーになってあの細い首を守り暖めたい」とかちらっと考えたことがある。
 しかしやっぱりどうせなら言葉を交わせる人間として関わりたいと思う。で、お母さんだのお姉さんだの彼女ないしは嫁だの、というのももちろんそれなりに魅力的なポジションではあるが、ある意味すごくたいへんそうだな、とも思う。でもって、私としては家族の情愛とか恋愛感情とか絡めないで、もっとシンプルに人間どうしとして関わりたい。要するにお友だちになりたい、ということである。
 その意味で、羽生くんと長文メールをやりとりするという指田フミヤさんのポジションはかなりうらやましいぞちくしょう、なのである。指田さんとは友人としての交流も深いみたいだし、表現者どうしとしての交感という要素もあるだろうし、いいなーいいなー、と思っている。私だって指田さんと同じようにオタク性もあるし、アマチュアだけど一応表現者だぞー、って売り込んでみたい。人見知りなんで無理だけど。
 ただ、もう一つ私がうらやましい、ってじたばたしているポジションがあるのだ。それは羽生くんを取材するライターさんである。雑誌とかで「取材・文」として名前が載っている方々である。だって確実に羽生くんとたくさん話ができるでしょ。結構つっこんだ話もできるでしょ。
 自分の属性とかを考えてみても、指田さんポジションよりはこっちに向いてるかなあとか思っている。人見知りなので「仕事」という枠をはめてもらった方がしっかり話せるかなあ、とか。で、誠意を持って取材して、誠意を持っていい記事を作れば、友だちという感じではないとしても、それなりに人間どうしとしての信頼関係が築けるのではなかろうか。「かなり年上の女性」という自分の属性を無理に変更しなくてもいいポジションだとも思うし。
 だから、私にとって「叶うなら羽生くんの◯◯になりたい」の「◯◯」の部分は「専属ライター」である。なぜ専属かっていうと、人見知りだからいろいろな人に取材とか無理だから。羽生くんと羽生くんに関係する人ならなんとかがんばるけれど。
 いや、羽生くんに取材して、それで記事書けるんだったら本気でがんばっていい質問考えちゃうよ(もちろんゲスい質問とかはしない。あ、取材時に羽生くんの好きそうなお菓子とか探して差し入れしたりしてみたい)。一生懸命取材して、一生懸命記事書きます。何かを書くのだけはムダに好きなので。
 それにしても、取材自体もだけれど、取材の録音を再生しながら音声起こしをする時間って至福だろうなあ。少しだけ音声起こしのバイトをしたことあるけれど、やっぱりあまり興味ない人物とか、興味ない話題とかだと面白くはないんだよなあ。でも羽生くんのだったら心から楽しんでできる。間違っても起こしの部分を外注したりしない。
 もちろん実際問題としてはそもそも私が今からライターとして身を立てるのはとてもじゃないが無理だし、ましてや「専属」という状況は成立しないだろうと思う。さらに云えば、仮に専属になったところで、取材のためにトロントだの、試合のあるあちらこちらの海外に出かけたりしなければならないだろう、と思うだけで体力なし根性なし、基本的に海外こわいよーの私は尻込みせざるを得ないのだが。

*******

 『蒼い炎Ⅱ -飛翔編-』(扶桑社)が出るという情報が飛び込んできた。これ、去年くらい出るって云っててそれきり音沙汰なかったから立ち消えになったのかと思っていた。楽しみ。今回もまた印税はアイスリンク仙台に寄付なのだな。ちなみに前の『蒼い炎』は初版本を持っている。
 しかしそれにしても「飛翔編」っていうサブタイトルはなんか『火の鳥』っぽくないか?と『火の鳥』読んだことないくせに思った。今ネットで検索してみたら「飛翔編」とつく作品は世の中に結構いろいろあるが『火の鳥』はなかったけど。
 しかしこの本、著者は羽生結弦になっているけれど、やっぱりどなたかライターさんがきっと構成されているんだよなあ。うらやましい。

comment 0 trackback 0
back-to-top