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01.09
Wed
 衣装デザイナーとして売れっ子の伊藤聡美さんを取り上げた「セブンルール」とても面白かった。まず伊藤さんが30歳と若い人だということにびっくりした。そして「人間が嫌い」「友だちいない」「嫌なものは嫌」とはっきり云ってしまうところは凄いな、と。
 そして親近感を覚えた。私は人間が嫌いとまでは云いきれないが人付き合いは基本的に苦手だしぶっちゃけ友だちもいないとは云わないが少ない。「嫌なものは嫌」とはっきり云える方ではないが云いたい局面は多々ある。つまりは私は伊藤さんほど振り切っていないが、人間の方向性としてはだいたい似通っているような……。夕暮れ後に徘徊するのも私は好きだし空のグラデーションとか結構見てるのでそのへんは「わかるわかる!」という感じだった。全部自分でやりたくなって独立したあたりとかも。私も、仕事の量や種類にもよるけれどできるだけ自分でやりたいくちなので。ついでに云うと、私はいつも黒ずくめとまではいかないが黒い服率は割と高い。
 しかし伊藤さんも「人間嫌い」って云うけれど、正確に云えば人間が嫌いというより「人付き合いが嫌い」なのではないだろうか。本当に芯から人間嫌いだったら、それこそ人間が着るフィギュアスケートの衣装になんて興味持てないと思う。松田悠良ちゃんの衣装を作るに当たって、彼女が怪我で苦しんでいた時期があることを踏まえて荒れ地に咲く花をイメージして、とかいうことが出来るのだもの、スケーターの人間としてのキャラクター性やストーリー性に共鳴する能力は凄く高いと思う。さらに、スケーターとのコミュニケーション能力が備わっていないといい衣装は作れないはず。人付き合いが嫌いでも、少なくとも仕事に関する部分のそういう能力は凄く高い方だとお見受けした。でないと、多くのトップ選手からの信頼を得ないと思う。あ、そういえば三原舞依ちゃんがマジックみたい、って云ってたが、私もあの舞依ちゃんの衣装の夢のような淡いブルー好きなんだよなあ……。さらに、自分のデザインの意味は選手には伝えない、というのも仕事人としての節度みたいなものを感じる。カッコいいなあ。
 もちろん羽生くんの衣装を作っている立場だというのもうらやましい。羽生くんがプログラムという作品世界を創る大事な要素に関われるのだもの、いいなあ。羽生くんに素敵な衣装を着せてくれてありがとうございます、と、お裁縫がどちらかというと苦手な人間は深く頭を下げるのであった。

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 衣装デザイナーもそうだし振付師もそうなんだけれど、自分の表現というものを何らかのヴィジュアルの要素があるものに落とし込める人というのをつくづくうらやましく思う。羽生くんファンの中でも絵を描けたりグッズを作れたりする方とか。私はどうしても言葉だけが頼りだから、時にもどかしい。まあもちろん言葉だからこそ出来る表現もあるわけで、そういうところでやってゆくしかないと思っているけれど、でもやっぱりうらやましいなあ。

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 創作者や表現者にとってモデルとなったりインスピレーションを与えたりする女性のことを「ミューズ」というのを目にする。ギリシャ神話の芸術の女神からだと思うが、このミューズという言葉の男性形はないのだろうか、とよく思う。多分羽生くんは多くの人にとってミューズのような存在だから。アマチュア詩歌人としての私にとっても羽生くんはまたといないミューズ的な存在である。

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 もうちょっと前のことになってしまったけれど、羽生くんとフェルナンデスくんが共にクリケットのリンクにいる姿を見られて嬉しい。

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 ガーナクリアファイル関係もいろいろ賑わっているが機動力の低い状態にある私は今回はファミリーマート系列のみに参加。一回目はクリア。多分来週火曜日の二回目も大丈夫だろう。
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12.25
Tue
 いやあ女子は凄い戦いだった。上位陣の力はわりと競り合ってるので、ショート、フリー揃えることが大事だということがあらためて浮き彫りになったというか。上位三人が順当に世界選手権代表になったけれど舞依ちゃんも代表の枠をあげたい好演だったし(四大陸がんばってほしい)、新葉ちゃんも今回は怪我明けだったけれど本来は十分世界と戦える力を持っているわけだし……本当に枠がもっとあれば、とため息をついてしまう。細田采花ちゃんが3A決めたのも凄いな。
 男子は宇野くんが怪我ということでひやひやしたが、なんとか無事に滑りきってくれてよかった。というか、歴代の宇野くんの演技の中でも気合という意味では特に凄かったのではないだろうか。順調な回復を祈る。髙橋くんは技術的に完成度の高い演技というわけにはいかなかったけれど、やはり独特の華とコクがあって、見せる、引きつける演技が上手いなあ、と感心した。四年のブランク後に全日本二位、というのは凄いことだけれど、それは宇野くん以外のシニア男子が実力を十分に発揮しきれなかった、ということでもあると思う。世界選手権の代表になった田中くん、四大陸の代表になった友野くんをはじめとしてみんながんばってほしい。いやもちろんみんながんばっているのには違いないのだが、もっとぐいぐい来てほしいと正直思う。怪我を乗り越えた山本くんが4Tを決めてよかった。ジュニア勢はこれからいろいろ楽しみな感じ。
 しかし羽生くんにハマった頃からフィギュア雑誌を見るようになって、その頃「将来有望なキッズ」みたいな感じで載ってた子たちが結構大きくなって全日本に出ているからびっくりしてしまう。あの年頃って数年経つと本当に成長するからなあ。成長期を過ぎて久しい人間にとってはとってもまぶしい。

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 そして羽生くんが世界選手権の代表へ。「世界選手権に間に合うように調整する」とのことで、無理しないかな、大丈夫かな、と心配しつつも期待して待ちたい。


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12.09
Sun
 今回のグランプリファイナルのハイライトはなんといっても紀平梨花ちゃんだろう。以前から3Aを跳ぶ選手として知られていたけれど、シニアデビューでGPシリーズからファイナルまで一気に三連勝の鮮烈さ。キレのある3Aの美しさはもちろん見事だけれど、他の要素も、全体に完成度が高くて素晴らしいと思う。ショートの「月の光」もフリーの「A Beautiful Storm」もプログラムとして好きだなあ。ミスがあった後に冷静に構成を変える勝負強さも凄い。これでよほどのことがない限り、世界選手権代表に選ばれるんじゃないだろうか。伊藤みどりさん、中野友加里さん、浅田真央さんに続く日本女子3Aジャンパー継承者としてこれからの活躍に期待したい。
 花織ちゃん知子ちゃん今回は表彰台に届かなかったけれど、それぞれの持ち味は十分生きていたと思う。知子ちゃんのレイバックスピンのGOEが凄い。ザギトワちゃん怪我があったとかで不本意な結果かも知れないけれどやはり底力はあると思う。にしてもショートが「オペラ座の怪人」フリーが「カルメン」って「王道×王道」の組み合わせだなあ。トゥクタミシェワ姐さん不調な時期もありつつファイナルの表彰台に戻ってきたのは凄い。サモドゥロワちゃんも存在感をしっかりと示したと思う。
 男子はチェンくん連覇おめでとう。ショートの「キャラバン」カッコよくて好き。宇野くん二位おめでとう、とはいえ「大きな大会ではシルバーコレクター」的な評価になってきているのは本人も悔しいだろう。今回の経験も糧になりますように。クリケット組の「ジュリエエエエエエッッット」チャくん、韓国男子初のグランプリファイナル表彰台おめでとう。久しぶりのファイナルのブレジナさん、初ファイナルのメッシングさん、ファイナル進出最年長記録を更新したボロノフさんのベテラン三人いずれも個性を発揮していて素敵だった。
 クリケット組ではゴゴレフくんもジュニアグランプリファイナル優勝、しかも羽生くんが持っていた最年少優勝記録を更新しての優勝だ。おめでとう。羽生くんを間近に見ている選手たちが伸びてきているのを感じるのは嬉しい。島田くん三位おめでとう。ジュニア女子は本当におそロシアだなあ。

 しかし、羽生くんがいない試合というのは何と心安らかに観られるんだ……。

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 フィギュアスケートのテレビ放送を観ていて、最近思うのだが、演技の最初に選手名を表示するときに、一緒にコーチ名も出してくれたらいいのにな。あと、プログラムの曲名を表示する時に、一緒に振付師名も出してくれたらいいのにな。


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06.17
Sun
 羽生くんが天女と化したと噂のFantasy on Ice神戸、その二日目の公演が行われている頃、私は友人と待ち合わせのために博多駅にいた。駅構内には、プロ野球のセパ交流戦のために福岡に来たと思われるカープファンの姿がたくさん見受けられた。そういえば羽生くんのひいきのチームはカープだったな、などと思いながら、私はフィギュアスケートファンになってからずっと感じてきた悲哀を改めて噛みしめていた。
 野球やサッカーのファンの人がうらやましい。試合数がたくさんある。試合会場の収容人数が多い。チケットが安い。お目当ての選手がレギュラークラスであるならば試合に行けば結構長い時間姿を見ていられる。それに比べてフィギュアスケートはどうだ。試合数は年に数試合、日本開催という条件を加えるとさらに少なくなる、ショーを入れてもそんなにたくさんはない。会場の収容人員はどうしてもあまり多くはならない。チケットが高い。そのうえチケット争奪戦も厳しい。そしてチケットを手にしても、お目当ての選手を見ていられる時間ははっきり云って短い(もちろん、お目当ての選手以外の演技も楽しめるのだが、それはそれとして)。「コスパ」という観点で見るならば、野球やサッカーなどに比べてフィギュアスケートの条件の悪さはため息をつかざるを得ないレベルである。
 実際問題としてフィギュアスケートの試合数があんまり増えても選手のピーキング的に無理だろうし、収容人数の多い会場でやったところで後ろの方の席は選手が豆粒とか米粒とかになってしまうだけである。リンクを造るだけでも費用がかなりかかるだろうからチケット代もそう安くはしづらいだろう。そしてお目当ての選手をずっと見ていたいと思っても数分間の演技でものすごく疲れてしまう競技だから無理である。
 でも、だからこそ、その数分間の演技は貴重で、きらめくような記憶になるんだろうなとも思う。それがフィギュアスケートファンならではの歓びだとも云える。

 諸般の事情から、遠征しての現地観戦、観賞が難しくなってしまった私の今日この頃であるが、そういう、きらめくような記憶をまた新たに得たいという望みは持っている。来年は地元福岡で国別対抗戦があるので、どうかそれに羽生くんが出ますように、どうかチケットが獲れますようにと今から祈っているのであった。

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 Fantasy on Ice神戸公演のBS放送が今夜遅く。BS難民の私は天女羽生くんをやっぱりテレビ画面でちゃんと観たくて人に録画を依頼した。届くのが楽しみだ。


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04.09
Mon
 たいへん面白く興味深く読ませていただいた。
 それにしてもタイトルが秀逸だなあと思う。私がもし羽生くんのことをあまりよく知らない人に説明しろって云われたらどこを強調したいかっていうと「羽生くんはジャンプが跳べるってだけじゃなくて、その前に助走がないのが凄いんだよ!」だから。
 にしても著者のフィギュアスケート愛は凄い。ライトファン以上スケオタ未満くらいな私にとっては、著者の細かい分析はとても勉強になった。私は「羽生くんはジャンプなどの目立つところ以外でもさりげなく高度なスケート技術全般を駆使してる」ということを漠然と感覚的にわかっているだけなのだけれど、それをきちんと言葉にして書いてくださっている。だから私も、羽生くんのどこがどう凄いのか、ということがこれまでよりよくわかるようになったかなと思う。読みながら、羽生くんのこれまでの軌跡を改めて振り返ることが出来たのもよかった。
 羽生くんとチャン氏の比較もなるほどなあという感じだったし、フィギュアスケートの「表現力」「芸術性」についても興味深い記述がたくさん。特に私も過去記事で取り上げた「登場人物になるか、音楽になるか」ということも話題として取り上げられていて、それぞれが単独で存在するのではなく、選手ごと、プログラムごとにこの二つの比率があり、それが個性になるという考え方はとても納得できるものだった。
 この本はなんといっても羽生くんのことが一番たくさん取り上げられているけれども、それ以外にも、過去の選手たちも含めた多くのスケーターへの愛とリスペクトが溢れている。そして、フィギュアスケートという競技への愛とリスペクトも。
 スケオタレベル的なところでは著者に遠く及ばない私だが、私なりに、スケーターへの、そしてフィギュアスケートへの愛とリスペクトを見習わせていただきたいと思った次第だった。

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 Continues with Wingsのライヴヴューイングに行けることになった見込み(当落の正式発表は明日だが、カードが動いた)。場所は離れていても、少しは時空を共有できる感覚が味わえそうで嬉しい。


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