FC2ブログ
12.09
Sun
 今回のグランプリファイナルのハイライトはなんといっても紀平梨花ちゃんだろう。以前から3Aを跳ぶ選手として知られていたけれど、シニアデビューでGPシリーズからファイナルまで一気に三連勝の鮮烈さ。キレのある3Aの美しさはもちろん見事だけれど、他の要素も、全体に完成度が高くて素晴らしいと思う。ショートの「月の光」もフリーの「A Beautiful Storm」もプログラムとして好きだなあ。ミスがあった後に冷静に構成を変える勝負強さも凄い。これでよほどのことがない限り、世界選手権代表に選ばれるんじゃないだろうか。伊藤みどりさん、中野友加里さん、浅田真央さんに続く日本女子3Aジャンパー継承者としてこれからの活躍に期待したい。
 花織ちゃん知子ちゃん今回は表彰台に届かなかったけれど、それぞれの持ち味は十分生きていたと思う。知子ちゃんのレイバックスピンのGOEが凄い。ザギトワちゃん怪我があったとかで不本意な結果かも知れないけれどやはり底力はあると思う。にしてもショートが「オペラ座の怪人」フリーが「カルメン」って「王道×王道」の組み合わせだなあ。トゥクタミシェワ姐さん不調な時期もありつつファイナルの表彰台に戻ってきたのは凄い。サモドゥロワちゃんも存在感をしっかりと示したと思う。
 男子はチェンくん連覇おめでとう。ショートの「キャラバン」カッコよくて好き。宇野くん二位おめでとう、とはいえ「大きな大会ではシルバーコレクター」的な評価になってきているのは本人も悔しいだろう。今回の経験も糧になりますように。クリケット組の「ジュリエエエエエエッッット」チャくん、韓国男子初のグランプリファイナル表彰台おめでとう。久しぶりのファイナルのブレジナさん、初ファイナルのメッシングさん、ファイナル進出最年長記録を更新したボロノフさんのベテラン三人いずれも個性を発揮していて素敵だった。
 クリケット組ではゴゴレフくんもジュニアグランプリファイナル優勝、しかも羽生くんが持っていた最年少優勝記録を更新しての優勝だ。おめでとう。羽生くんを間近に見ている選手たちが伸びてきているのを感じるのは嬉しい。島田くん三位おめでとう。ジュニア女子は本当におそロシアだなあ。

 しかし、羽生くんがいない試合というのは何と心安らかに観られるんだ……。

*******

 フィギュアスケートのテレビ放送を観ていて、最近思うのだが、演技の最初に選手名を表示するときに、一緒にコーチ名も出してくれたらいいのにな。あと、プログラムの曲名を表示する時に、一緒に振付師名も出してくれたらいいのにな。


スポンサーサイト
comment 0 trackback 0
12.07
Fri
 おめでとうございます!
 実り多い24歳の一年でありますように。何はともあれまず怪我ができるだけ速やかに快癒しますように。そして思い描く演技をすることができますように。

 しかし24歳か……。もう二十代も中盤と思うとなんだかびっくりだ。私が羽生くんを知ったのはシニアデビューの15歳、決定的に墜ちたのはニースの17歳、つい昨日のようなのだが。歳を取ると時の流れが速くなるっていうからなあ。なんだか「ぼっちゃま、ご立派になられて……ばあやはうれしうございます」などと呟きたくなる感じ。「少年」だったのがすっかり「青年」である。
 とはいえ、私はかつて「羽生結弦くんの少年性」という記事を書いたが、羽生くんの少年性は青年になって薄らいだわけではなく、その少年性の輝きをそのまま内包して、羽生くんは青年になったという感じがする。
 さっきふと思い出したのだが、羽生くんは成人したとき「ひたすら向上心を持ち続けたい。そういうところは子どもであり続けたい」というコメントを残している。そういう、子どもであり続ける羽生くんもしっかりと内包したまま、羽生くんは成長してきていると思う。
 これからどんな経験をして、どんな道を選んでゆくのか、ばあやは遠くからひっそりと見守りたい。


comment 0 trackback 0
12.05
Wed
 『チーム・ブライアン 新たな旅』が出た頃は結構忙しくて、落ち着いてから読んで、何かしら感想をブログに書こう、と思っていた。で、その忙しい隙間に「はじめに」だけをとりあえず読んで「ああ、この部分だけでブログ記事一本書けてしまう」と思ったのだった。しかし私は思ったことを次から次へどんどんと書いてゆけるタイプでもないし、書かないうちに別のネタがやってきたりもして……というわけで今頃になってこんなタイトルで記事を書いている次第である。
 オーサー氏のお父様が2017年3月3日に逝去されたこと、しかしオーサー氏はそのことに関する自分の感情は押し隠してクリケットのリンクに立っていたこと、けれどそんなオーサー氏の心に、羽生くんは敏感に感応して共感を示していたこと……。その敏感で繊細な心こそが羽生くんらしさだな、と思う。そしてオーサー氏がそういう羽生くんの敏感さに気づき感謝できる人でよかったな、とも思った。
 以前私は「羽生結弦くんはHSPかもしれない」という記事を書いた。HSPについてはその記事でいくぶん詳しく触れたので興味のある方はリンクを辿っていただければと思うが、HSPとはHighly Sensitive Personの略で、直訳すると「とても敏感な人」ということになるだろうか。近年着目されてきた概念で、5~6人に1人程度は当てはまるということである。HSPの人はそうでない人より、喩えて云えば神経の網の目が細かく、多くの人が感じないようなことも感じてしまったりするのである。ゆえに、人の気持ちも人並み以上に感じ取ることが多い。この「はじめに」のエピソードも、羽生くんがHSPである可能性を示唆している気がする(ちなみに、共感性の高い人を指す概念として「エンパス」というものがあり、これは時にHSPとセットのように語られたりもするようだが、エンパスの概念はどちらかというと、いわゆる「スピリチュアル」的な要素が多分に含まれているようで、私としてはこちらの概念には距離を置いておこうと思う)。
 オーサー氏は「普段の練習の時から自分に集中している」羽生くんが自分の気持ちに対してそうやって敏感に反応したことに驚いたようだ。おそらく、普段の羽生くんは、自分の敏感さを意識していて、そのままだと周りに影響されてしまうので、意図的に自分の意識に壁を作って、自分に集中するようにしているのだと思う。試合前に音楽を聴きながら熱唱するというのも壁を作り自分に集中するための重要な方略なのだと思う(このあたりのことについては以前「情熱大陸900回記念 羽生結弦選手の回」という記事でも若干述べている)。けれど、その羽生くんが、悲しみの淵にいるオーサー氏に対しては心の壁をほどいて、そっと共感していたのだ。その細やかさにあらためて感じ入ってしまう。
 そういう繊細さのある羽生くんだからこそ、音楽や、その時々の会場の雰囲気などに呼応した、惹き込まれる演技が出来るのだと思う。この「はじめに」に出てくる、羽生くんが世界選手権の時にしたこと、それは「世界一美しい哀悼の意の表し方」と云っていいのではないだろうか。


comment 2 trackback 0
12.01
Sat
 今日、行ってきた。内容をネットに上げないでくださいとかは云われなかったと思うが、念のため差し障りのない程度の内容で。
 たくさんの写真を見せてもらって、その中でも数としては圧倒的に羽生くんが多かった。羽生くんの写真を浴びるほど見てきた感じ。
 とはいうものの、私は席が最後列に近いところだったのでちょっと遠かったし写真の下の方は前にいる人々の頭で見えなかったのだが。前の方に座ろうと思ったら午前中から整理券もらいに行かなければならなかったのだが、家がそう近いわけでもなく根性もない私は「いいや後ろのほうで……」と思って整理券をもらいには行かず会場に開始直前くらいの時間に行ったのである。やっぱり前の方がよかったなあと思いつつ、でもそれなりに堪能した。能登さんが語ってくれるエピソードもいろいろ興味深かった。しかし時間がもっとあればもっと見せたい写真、もっと話したいエピソードたくさんあったみたい。
 以前「カメラマンさんもいいなあ」という記事を書いて、その中でこんなことを書いた。
----------
特に演技中の羽生くんを撮る、というのはなんか狩猟民の血が騒ぐ、みたいなところがあるんじゃないかなあと今回の対談を読んで感じた。演技のどの瞬間を、どういうアングルから、どういうふうに狙いたい、といろいろ考えたりして、そして誰よりもいい写真を撮りたいと願う、その感覚は血湧き肉躍るようなものがあるんだろうなあ、と。
----------
 この感じは今回の講座でいろいろエピソードをうかがってますます強くなった。狩猟民的な感覚がないと、フィギュアスケート(他のスポーツもだろうが)は撮れないよなあ、と。そして被写体(この場合は羽生くん)と対峙してもある意味気圧されないだけの気魄を持っていないと、きっといい写真は撮れないんだろうな、とも。

 今回、条件の比較的良くない後ろの席で、一般的なサイズのスクリーンに投影される羽生くんの写真を遠くから眺めた私は帰り道「いっそのこと映画館でライヴ写真展みたいなのやったらどうだろう」と妄想した。よりすぐりの写真を順次投影して、撮影エピソードについての語りをさしはさんで。いいフィギュアスケート写真は大スクリーンで観ても見応えがあるに違いないし、映画館なら席に傾斜があるから前の人の頭もあまり邪魔にならないし。誰か企画してくれないだろうか。私としては観てみたいが。

*******

 博多駅のガーナ羽生くん(北改札口内、ホームをつなぐ通路の壁にある)。中高生くらいでファンになって、こんな羽生くんと待ち合わせ、とか純真にトキメキ妄想してみたかった。
IMG_6172.jpg


comment 2 trackback 0
11.29
Thu
 予想されていたことではあったが、羽生くんグランプリファイナル欠場である。初の二連勝での一位進出だっただけに、本人も悔しいだろうけれど、仕方ない。おそらく全日本も無理だろう。
 右足は怪我を繰り返してきたところだし、全てのジャンプを着地する足でもあるし、本当にただ、できるだけ大事にして、治療とリハビリに専念して欲しいと思う。どうかできるだけよい経過で、すみやかに治癒しますように。

 それにしても、数え切れないほどのファンが、日々数え切れないほど「羽生くんの健康」への祈りを捧げていると思うのだが、それでもそれは羽生くんの怪我を直接的に防ぐことはできないんだよなあ、という、当たり前と云えば当たり前の事実をあらためて噛みしめざるを得ない。はがゆいなあ。

 でもオーサー氏も「結弦は必ず蘇る」ってこないだ云ってたし、そうだな、と思うし、応援の念を送りながら待つだけだ。

*******

 ハビエル・フェルナンデス選手がヨーロッパ選手権を最後に引退することを正式に表明した。羽生くんがクリケットに移籍したのもフェルナンデスくんがいたからだし、二人にはエピソードがたくさんあるし、なんだかもう羽生くんの選手生活にはフェルナンデスくんが共にいるのが当たり前のような感覚になっていたから、さびしい。でもこれから選手としてではなくても素敵な活躍をしてくれるだろう。今後の道に幸あれ。


comment 2 trackback 0
back-to-top